近年、企業のSNSマーケティングが重要性を増す中、株式会社BLUEISHと株式会社トレプロは、双方の強みを活かした戦略的パートナーシップを結びました。この提携により、人間の創造力とAIの分析能力を融合し、次世代のマーケティングエージェントを共創することを目指します。
背景
最近のショート動画プラットフォーム、とりわけTikTokでは、個々の興味や行動データに基づいたコンテンツが急速に提供されるようになっています。しかし、この高度に発展したアルゴリズムは、ユーザーの関心を「拡張」する代わりに、逆に「固定化」してしまう問題も浮上しているのです。
特に注目されるのは、「フィルターバブル」の問題です。自分の趣味や価値観に合った同様の情報ばかりが流れ込むため、異なる観点や新たな創造性に触れる機会が減少するという懸念があります。この傾向が強まる中、企業のマーケティングが「閉じた世界」で完結してしまうリスクも増しているのです。こうした現状を受け、BLUEISHとトレプロは、アルゴリズムに依存することなく、人間の創造力とAIの知恵を結び付けることで新たな発見のフレームワークを構築する必要性に気づきました。
{{mark}}
両社は、人間の直感に基づく新しい発想と、AIによる分析力を融合し、企業と消費者、発信者と受け手の関係を再構築することを目指します。また、マーケティングの本質である多様な出会いと気づきを取り戻し、業界全体の新たなスタンダードを確立することを目指します。{{/mark}}
協業の意義
トレプロは、SNS採用マーケティングに特化し、TikTokを通じて300社以上の導入実績を持っており、月に2,000本を超えるショート動画の制作を行っています。戦略設計から投稿・分析までの一気通貫でのサポートにより、多くの企業での採用ブランドの成功に寄与しています。
一方、BLUEISHは、企業がAIエージェントを「雇う」という新たな形のプラットフォーム『BLUEISH Agents』を提供しています。このノーコードで業務毎のAIエージェントを設計・運用できる仕組みは、TikTokを含むSNSマーケティングの分析・提案・改善を自動化します。このようにして、トレプロの高い運用力や制作力、分析力と、BLUEISHのAIプラットフォームを組み合わせることで、次世代マーケティングエージェントの実現を進めていきます。
今後の展望
両社は今後、以下の領域での共創を予定しています。
1.
SNSトレンド検出と自動企画提案エンジンの共同開発: TikTokなどのSNS上におけるトレンドデータをリアルタイムに解析し、自動企画提案を行うAIエンジンを開発。
2.
SNS採用プロセスの自動化: SNS投稿による応募から面談までのフローを自動連携し、企業と求職者間のコミュニケーションをスムーズにするシステムを設計。
3.
マーケティングPDCA支援のAIエージェント提供: 動画分析から改善提案、レポーティングを自動化し、マーケティングPDCAを止まらせない環境を提供。
こうした取り組みにより、未来にはデジタルマーケティング全般におけるAI実装の拡張性を引き出す可能性を持ちます。
代表取締役のコメント
トレプロ代表取締役の金山氏は、「TikTokをはじめとするSNSマーケティングの現場は、上手く活用できずに単純作業に追われがち」という問題に直面していると指摘します。この提携により、クリエイターが単純作業から解放されることで、より創造的な活動に集中できる未来が生まれると語ります。
一方、BLUEISHの為藤氏は、「人とAIが共に創るマーケティング」を目指すとし、アルゴリズムの最適化が進む中で、人間ならではの直感とAIを融合させ、新たな発見を生み出すことが求められると強調します。
会社概要
株式会社BLUEISHは2018年に設立され、法人向けAIエージェントプラットフォーム『BLUEISH Agents』を展開しています。このプラットフォームを利用することで、企業はAIエージェントを活用し、業務を効率化しつつ、新規事業創出を実現しています。
株式会社トレプロは、TikTokを活用したSNSマーケティングの支援を行う企業で、自社メディアを使って採用や集客のプラットフォームを構築しています。
この協業により、マーケティングの未来がどのように変わるのか、今後の展開が注目されています。