東陽テクニカグループがドイツに新テストラボを開設
株式会社東陽テクニカ(本社:東京都中央区、社長:高野俊也)は、グループ会社であるRototest Deutschland GmbHが2026年1月よりドイツのシュトゥットガルト近郊に自動車性能評価試験に特化した新しいテストラボを開発することを発表しました。このラボでは、先進運転支援システム(ADAS)、自動運転技術、電動化技術の開発に欠かせない性能評価を行う予定です。
新しく設立されたテストラボでは、ハブダイナモメーター「ROTOTEST® Energy™」を使用して、ドイツの主要自動車メーカーや自動車部品メーカー向けに高精度かつ効率的な試験を提供します。近年、自動車業界は急速に変化しており、電動化や自動運転技術の導入が進む中、開発現場では新しい技術のためのテスト環境が不可欠です。
自動車業界のニーズに対応する高精度評価
自動運転やADASなどの技術が発展する中、開発現場には高精度な評価設備が必要とされています。特に、ハードウェアとシミュレーション技術を組み合わせた評価手法が注目を集めています。Rototestが提供するVILS(Vehicle In the Loop Simulation)統合システムは、現実的な走行条件での試験を可能にし、開発サイクルの短縮に貢献することで高い評価を得ています。
テストラボでは、「ROTOTEST® Energy™」と各種シミュレーターを用いたシステムが整っており、自動車の急ブレーキやハンドル操作など、さまざまな挙動を再現できます。これにより、自動運転やADASの開発に必要な性能評価が実施可能となり、メーカーのニーズに応じた実用的なソリューションを提供します。さらに、顧客の要求に耳を傾けたシステム提案や技術サポートを通じて、信頼される開発パートナーになることを目指しています。
競争力強化に向けた取り組み
東陽テクニカは、中期経営計画「TY2027」において「先進モビリティビジネス」を重点分野として掲げており、海外市場の拡大も業務戦略の一環と位置付けています。Rototest全体の2030年までの受注目標額は35億円、このうちRototestドイツの目標は10億円としています。
「テストラボの開設によって、私たちの事業はドイツ市場での競争力を高めることができると確信しています。」とRototest Deutschland GmbHの取締役社長、ビョルン・シーランド氏は述べています。「ドイツは自動車産業の重要な拠点であり、当社の主要顧客が多く集まる地域です。今後、このラボを中心に顧客サポートの強化と技術革新を進めていきます。」
Rototestの革新技術
Rototest社は1988年にスウェーデンで設立され、ハブダイナモメーター「ROTOTEST® Energy™」の開発・製造を行っています。2023年11月には東陽テクニカが同社の全株式を取得し、100%子会社としました。この技術は設備投資が少なく、迅速に試験を始めることができる点が特長です。直接車両にハブダイナモメーターを接続することで、動力を直接計測し、さまざまな試験に対応します。
まとめ
東陽テクニカグループの新しいテストラボの開設は、ドイツの自動車業界に向けた戦略的なステップです。自動運転やADAS技術の成長に伴い、需要が高まる性能試験を提供することで、さらなる事業発展が期待されます。自動車技術の革新をリードするためのこの取り組みは、業界の未来を明るくすることでしょう。