全国のTTR-FAP患者を支援する「にちにち相談室」プログラム開始
全国のTTR-FAP患者を支援する「にちにち相談室」プログラム開始
日本国内で、進行性かつ難治性の疾患であるトランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチー(TTR-FAP)の患者を対象にした新しいサポートプログラム「にちにち相談室」が始まりました。このプログラムは、アムヴトラによる治療を受けている患者とその家族を支援することを目的としています。
TTR-FAPとは?
TTR-FAPは、TTR遺伝子の変異によって引き起こされる進行性の病気です。投薬によって管理されることが多いものの、症状として感覚や運動の障害といった深刻なものが現れ、時には命に関わる健康問題を引き起こすこともあります。しかし、TTR-FAPは希少疾患であるため、社会的な認知は低く、患者はしばしば孤独感や不安を感じることがあります。
「にちにち相談室」の目的
「にちにち相談室」は、患者が抱える不安を軽減するために設計されたプログラムです。この相談室では、疾病や治療に関する情報提供や、医療費に関する助成制度の説明を行います。専任の看護師が患者一人ひとりに寄り添って、定期的なフォローアップを実施します。患者が聞き逃した医療情報や疑問について気軽に相談できる環境を整えており、心強いサポートが提供されます。
岡田裕氏、日本法人アルナイラムの代表取締役社長は、「私たちの使命は、革新的な治療薬を提供するだけでなく、このようなサポートを通じて患者さんの日常生活が改善されることを目指しています」と語っています。プログラム名には日日草の花言葉「愛する人を励ます」という意味が込められており、患者が安心して治療を続けられるよう支援する姿勢が伺えます。
参加方法と注意事項
このサポートプログラムは、参加費無料で利用できるものの、事前の参加同意が必要です。具体的な参加手続きに関しては、公式サイトや関連情報からご確認ください。プログラムを通じて、参加者だけでなく、その家族も心の支えを得ることができる内容となっています。
アムヴトラについて
アムヴトラ(ブトリシランナトリウム)は特定のメッセンジャーRNAを分解し、TTRタンパク質の産生を抑制するRNAi治療薬です。革新的な技術を用いて、三ヶ月ごとの皮下投与も可能。在来治療法では効果が限定的とされる遺伝性ATTRおよび野生型ATTRアミロイドーシスを含む心筋症治療に向けて研究開発されています。
RNAi技術の可能性
RNAi(RNA干渉)技術は、遺伝子の発現を抑制するための自然なプロセスを活用した治療法の一部です。RNAiに基づく治療は、特に遺伝性疾患を対象にした新しい治療の可能性を秘めており、将来的には多くの疾患への適用が期待されています。アルナイラム社はこの技術を基に、様々な難治性疾患に対して新しい治療法を提供し続けています。
まとめ
「にちにち相談室」は、TTR-FAP患者にとって、新たな支えとなることを目指しています。同志たちと支え合えるコミュニティを作り、一歩ずつ前に進んでいく手助けをしていくこのプログラムに、多くの患者が参加することを期待します。
会社情報
- 会社名
-
Alnylam Japan株式会社
- 住所
- 東京都千代田区丸の内1-11-1 パシフィックセンチュリープレイス丸の内11階
- 電話番号
-
03-6629-6200