福岡県が主導する「試食体験セミナー」が、2023年7月29日から9月4日までの期間にわたり開催されます。このイベントは、国籍や文化、宗教に関係なく、全ての人が食の楽しさを体験できるようにする「食の多様性」の一環として企画されています。
セミナーは全4回に渡り、各回のテーマに基づいて特別な試食メニューが用意されています。第1回目は、福山剛シェフが登壇し、ヴィーガン・ムスリム対応のコース料理の魅力を堪能できる内容です。福岡の新鮮な食材を活用したメニューには、前菜やスープ、メインが含まれ、その全てが宗教や食事制限を考慮したものとなっています。
続いて第2回目では、ヴィーガンとムスリムそれぞれの特性について詳しく解説し、対応食品についての知識を深めることができます。ここでは、明太子やツナ、焼き鳥(ヴィーガン版)など、具体的な食材を使った試食が行われる予定です。
第3回目は地元企業の事例を挙げ、食の多様性に対してどのように取り組んでいるかを学ぶことができます。日本食に焦点を当て、ムスリムにも対応したうなぎや、ヴィーガン向けの懐石料理を楽しむチャンスがあります。
最後の第4回目では、ラーメンやスイーツをテーマにしたセミナーが行われます。一風堂が提供するプラントベースのラーメンや、グルテンフリーなヴィーガンドーナツが登場し、新しい食のスタイルを学びながら試食することができます。
参加費は全て無料で、福岡県内で飲食業や観光業に携わる方々を対象としています。加えて、参加者には専門アドバイザーによる個別支援も行われ、ヴィーガンやムスリムに配慮したレシピ開発や多言語でのメニュー作成支援が受けられます。これにより、地元の食文化を広げることが期待されています。
開催場所は、最初のセミナーが福岡市中央区のONE FUKUOKA CONFERENCE HALLで実施され、その後の講座は博多駅近くの会議室で開催される予定です。参加希望の方は、各回の開催日の2日前までにオンラインでお申し込みが必要です。
福岡県が誇る「食の王国」としての魅力を、ヴィーガンやムスリムの方々にも体感していただくこの機会に、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。食を通じた様々な文化交流が促進されることが期待されています。