損保ジャパンとSOMPOシステムズが受賞した2024年度IT優秀賞
2024年度のIT賞において、損害保険ジャパン株式会社(以下、損保ジャパン)とSOMPOシステムズ株式会社(以下、SOMPOシステムズ)が「IT優秀賞(マネジメント領域)」を受賞しました。この賞は、企業や団体がITを活用し、ビジネス革新に顕著な成果を上げたことを表彰するものです。
IT賞の概要
このIT賞は1983年に始まり、今年で42回目を迎えました。国や企業がITを活用する中で、優れた業務の仕組みを構築した企業などに贈られます。2024年度はIT最優秀賞2件、IT優秀賞3件、IT賞19件、IT奨励賞12件の計36件が選ばれました。
公益社団法人企業情報化協会の公式サイトで詳細をご覧いただけます。
受賞内容:システム障害対応の強化
損保ジャパンとSOMPOシステムズが受賞した理由は、2021年に発生した大規模なシステム障害を受けて、同社が設立した「危機対応部」にあります。この部門はシステム障害の早期検知と早期復旧を目的にしており、ビジネスへの影響を最小限に抑えるための活動が評価されました。
具体的には、システム障害が発生する前に異常を検知し、迅速に報告する体制を整えました。特に「インシデントコマンダー」を配置し、システム部門とビジネス部門の間での円滑なコミュニケーションを確立。システム障害への対応力を大幅に強化しました。
独自のアプローチ:平時から危機に備える
受賞に至った背景には、両社が一般的なアプローチではなく、日常業務の品質上のトラブルもインシデントとして捉え、部門を越えてスムーズに対応できる体制を構築した点があります。このようにして、平時からの危機対応機能を維持し、大規模障害が発生した際には迅速な対応が可能となったのです。
この取り組みは、他社の模範となる事例として高く評価されています。
今後の取り組み
今後も、損保ジャパンおよびSOMPOシステムズは顧客の視点で価値ある商品やサービスを創出し続けることを目指します。また、グループ企業としてのビジョンである「“安心・安全・健康”であふれる未来へ」の実現に向け、ITマネジメントの強化を全社的に推進していく方針です。
この受賞は、両社の今後のIT活用への期待を一層高めるものとなるでしょう。