abc株式会社が新たにWeb3事業部を設立、AIゲーム事業へ進出

abc株式会社、Web3事業部を設立

abc株式会社（本社：東京都港区）が2025年11月14日に新たに「Web3事業部」を立ち上げ、AIを活用したWeb3エンターテインメント事業に本格的に参入すると発表しました。この新部署は、グループ全体のファンエンゲージメントを向上させる新しい経済循環モデルを構築することを目指しています。

Web3事業部設立の背景と目的

現在のWeb3市場は、単なる価格変動ではなく、ユーザー参加型の価値創造へとシフトしています。abc株式会社は、飲食、宿泊、エンターテインメントといったリアルとデジタルの融合を推進してきた実績があります。特に、クレーンゲームジャパン株式会社が運営するオンラインクレーンゲーム「クレマス」や、飲食業のCAMELOTなど、幅広い事業を展開しています。

このような背景の中、AIによる自動生成技術とブロックチェーン技術を組み合わせ、「誰もが参加しやすいWeb3ゲーム体験」を提供する次世代のプラットフォームを構築するためにWeb3事業部が設立されました。

事業内容

新設されたWeb3事業部は、以下の三つのプロジェクトを展開します。

Web3 Arcade（エンターテインメントの民主化）

- トークンやNFT保有者限定のWeb3ミニゲームを提供。
- 支援対象トークン（例：NYAN、WWB）を保有するユーザーに特典体験を準備。

PR Campaign Game（広報・認知のゲーム化）

- 企業リリースや提携発表に関する“記念ゲーム”を展開。
- ユーザーが楽しみながら情報を収集し、報酬を得られる参加型IRキャンペーンを導入。

DAO Cup（分散型トーナメント）

- コミュニティやDAOによるゲーム大会を実施。
- 優秀なプレイヤーや貢献者にDAOからの報酬配布（AirDrop等）を行う仕組み。

comcom Analytics事業とのシナジー

さらに、abc株式会社は2025年11月11日付で株式会社ニューピースが運営するDiscord特化型コミュニティ分析ツール「comcom Analytics」を譲り受けています。この技術を応用し、Web3ゲームとDAO運営を支援することで、コミュニティ分析やエンゲージメント指標を統合し、さらに高いシナジーを創出します。

事業ロードマップ

Web3事業部は、以下のスケジュールでプロジェクトを進める予定です：

- 2026年1月：Web3 ArcadeのPoC版をリリース（都内店舗でテスト導入）
- 2026年2月：企業PR連動型キャンペーンゲームを開始
- 2026年4月：DAOトークン報酬トーナメント「Web3 eSports Cup」を開催予定とうたっています。

期待されるビジネス効果

abc株式会社は、成果といったビジネス効果を見越して、支援先プロジェクトと連携しながらグループ全体のファンエンゲージメント向上に努めます。主な目標は、トークン保有者のエンゲージメント強化、グループ事業への送客促進、Web3とリアルが連携した新たなファン経済圏の創出などです。

代表取締役のメッセージ

代表取締役の松田元氏は、「AIとWeb3の融合は文化を再構築する装置です。ファンや顧客、投資家が共に物語に参加する経済圏を創造し、日本発のWeb3エンターテインメントを世界に広めていきます」と述べています。abc株式会社は、未来の社会に向けた新たな価値創造に取り組んでいます。さらに、web3技術を核にした多様性を通貨にし、従来の金融システムに囚われない新たな枠組みを目指します。