オンライン診療の効率化を目指した医療DXパートナーシップ
株式会社pipon(本社:東京都豊島区)と株式会社ヤックル(本社:東京都港区)が新たに締結したパートナーシップが、医療現場に革新をもたらします。この提携は、オンライン診療における医療DXソリューションの提供を目的としており、特に生活習慣病に特化した診疗の効率化を図るものです。
生活習慣病とオンライン診療の現状
ヤックルは糖尿病や高血圧、脂質異常症、高尿酸血症などの生活習慣病に特化したオンライン保険診療サービスを展開しています。この仕組みでは、ユーザーが自宅から簡単に診療を受けられるため、多くの利用者に支持されています。しかしながら、オンライン診療の普及に伴い、診療後の事務手続きには医師やスタッフに新たな負荷がかかることも明らかになっています。
例えば、「診療終了後の会計処理」や「診療記録の確認」は、オンラインだとそれぞれの医師やスタッフ間で情報を確実に共有する必要があります。このプロセスで発生する業務負荷やチェックコストが課題となっています。
提携による新たなソリューション
このパートナーシップを通じて、piponは独自のAIカルテシステム「ボイスチャート」をヤックルの診療オペレーションに導入します。具体的には、以下の機能を実現します。
1.
音声録音の自動解析: 医師が診療を終えた瞬間を自動検知して、診療終了や処理待ちのフラグを立てます。
2.
スタッフへの自動通知: 診療終了をビジネスチャットやメールで自動通知し、迅速な会計締めや処理開始を促進します。
3.
AIによる事務負荷削減: これにより、口頭での連絡や確認作業が不要になり、特に夜間や多忙時間帯の運営が楽になります。
これらの機能によって、医療アクセスが取りづらい層へのサービス向上を図り、診療の効率性と安全性の両立を目指します。
代表者のコメント
代表取締役の北爪聖也氏は、「オンライン診療が普及していく中で、診療後に残る事務処理や会計処理の手間を自動化し、安心かつ効率的な運営ができるよう努力していきます」と述べています。
また、ヤックルの代表取締役・布川佳央氏は、「生活習慣病には継続的な治療と安定した管理が必要です。piponの技術を取り入れることで、オンライン診療の利便性と運営の効率性が高まることを期待しています」と語っています。
会社概要
所在地: 東京都豊島区上池袋1-10-8 エデン上池袋7階
代表者: 北爪聖也
事業内容: AIを活用した医療支援サービスの開発・提供
この提携により、医療現場での業務効率化が進み、患者へのサービス向上が実現されることが期待されます。今後の展開に大いに注目です。