住友林業、世界的なデザイン賞を獲得!
住友林業株式会社が、名誉ある世界3大デザイン賞の一つ「iF DESIGN AWARD 2025」で初めて受賞を果たしました。この度、同社が共同開発した木造オフィス「T3 Collingwood」が建築分野で最高評価にあたる「iF DESIGN AWARD Gold」を受賞しました。また、同社の内装デザイン「まんなかこどもBASE」もインテリア・内装分野での受賞が決まり、住友林業グループにとって意味深い一歩となりました。
iF DESIGN AWARDについて
「iF DESIGN AWARD」は、1954年にドイツで始まった国際的なデザイン表彰制度です。世界中の優れた工業デザインを称える賞で、プロダクトから建築、インテリアまで幅広い分野が対象です。今年は66カ国から10,651件の応募があり、審査には131人のデザイン専門家が参加しました。その中から最高評価であるGoldに選ばれたのは、わずか75件、全応募のわずか0.7%にあたります。これにより「iF DESIGN AWARD」はドイツのレッドドットデザイン賞やアメリカのIDEA賞と並ぶ世界的に有名なデザイン賞としての地位を確立しています。
T3 Collingwoodの受賞理由
「T3 Collingwood」は、オーストラリア・メルボルン近郊のコリンウッドに位置する地上15階、地下2階の木造オフィスビルです。1階から6階まではRC造(鉄筋コンクリート造)、7階から15階は木造という混構造を採用しています。このビルは、豪州において最高層の木造オフィスとして注目を浴びています。さらに、豪州産ラジアータパインのCLT(クロス・ラミネーテッド・ティンバー)を使用し、柱や梁には現地産の集成材を活用したため、環境にも配慮した設計がなされています。
そのデザインは、卓越したオフィス環境や、自然光の取り入れ、質の高い建物の造り、さらに長寿命性などが高く評価され、最高ランクのGoldを受賞しました。この建築分野でGoldを取得したのはわずか3件のうちの1件です。
施設概要
- - 所在地: 36 Wellington St., Collingwood, Victoria, AUS
- - 延床面積: 29,296㎡(貸床面積 18,410㎡)
- - 着工: 2021年11月(解体工事)、2022年8月(本体工事)
- - 竣工: 2023年10月
- - 設計: Jackson Clements Burrows Architects
- - 構造設計: AECOM
まんなかこどもBASEの魅力
同時に、「まんなかこどもBASE」がインテリア・内装分野で「iF DESIGN AWARD」を受賞。これは、子育て世代の住宅に特化した小さな子ども向けスペースの提案です。この空間は家の「まんなか」に位置し、リビングやダイニングから子どもを見守ることができる設計となっており、様々な用途に活用できる柔軟性があります。
特に子どもの成長に合わせて個室化も可能で、巣立った後は新たな趣味の部屋やリビングとして活用することができます。子どもたちにとっては、遊び場であり自分だけの特別な場所であり、自立心を育む場ともなるでしょう。展示場に設置された「まんなかこどもBASE」は、今後の住宅設計の新たなスタンダードとなるかもしれません。
住友林業グループは、木を基軸としたビジネスを展開しており、木材から住宅建設、バイオマス発電まで幅広い領域で活動しています。2030年までの長期ビジョンである「Mission TREEING 2030」では、持続可能な社会づくりに向けて努力しており、CO2吸収を促進しつつ木造建築の普及に力を入れています。
今後もこのような革新的なプロジェクトが多く生まれてくることでしょう。住友林業の取り組みからは目が離せません!