介護に伴う同居意向、親子世代のギャップ
最近の調査によると、介護を理由にした同居希望が親子世代で大きく異なることが明らかになりました。株式会社LIFULLのグループ会社であるLIFULL seniorが、親世代と子世代それぞれに教えてもらった意識調査の結果、子世代は約6割が同居をしたくないと感じているのに対し、親世代のそれは約8割にも達します。
新生活を迎えるこの時期に
3月から4月は日本では新生活のスタートが始まる時期。そこで、引っ越しや新しい住まいの検討が盛んになります。このタイミングで、子どもたちが高齢の親との同居について再考するケースが増加すると予想されます。しかし、実際には親世代は大きな抵抗感を抱いているようです。
同居希望の傾向と理由
調査の結果、同居したくない理由として、親世代は「子に負担をかけたくない」との感情が84.1%であり、子世代は「介護によるストレスが増えそう」との理由が52.8%となっていました。
一方、同居したい理由として、親世代は「子しか頼れない」、子世代は「親孝行」や「介護の手間を軽減したい」という希望が挙げられました。特にお金や時間の問題が絡むこともあり、同居に対する意見は各世代によって大きく異なります。
同居介護の実態
実際に介護施設への問い合わせデータを見てみると、同居世帯は約1割、また夫婦世帯と合わせると3割以上が施設入居を検討していることが分かります。これは実際の同居が必ずしも介護の解決策にならないことを示しています。
介護度の違い
また、同居している場合は、要介護度が高く、より緊急性が求められる状況が多いです。具体的には、一人暮らしの方は「自立」が45.5%に対して、同居者は21.8%となっており、介護度が高いことが分かります。
入居希望時期においても、子と同居している方は「1ヶ月以内」が18.4%と二倍の差があることから、切迫した状況が見て取れます。
介護の選択肢
同居介護は心強い一方で、さまざまな問題を抱える可能性があります。特にワーキングケアラーにとっては仕事と家庭、育児の両立が難しくなり、結果的には介護の負担が重くなることもあります。考慮しなければならないのは同居介護による心理的ストレスや、物理的な負担の増大です。
私たちの生活の中で、心身ともに健康を保ちながら生活を続けられる方法を模索する必要があるでしょう。同居介護が必ずしも最高の選択肢ではないこと、そして介護サービスの選択肢をしっかり視野に入れることが重要です。
格差是正への取り組み
LIFULL seniorは「老後の不安をゼロにする」を理念に掲げ、さまざまなサービスを展開しています。介護専用の情報サイトや遺品整理業者の検索、買い物代行支援など、多角的なアプローチで家庭の介護問題に取り組んでいます。
私たち一人ひとりが抱える課題に真摯に向き合い、少しでも心地よい生活を享受できる社会を築いていきたいものです。