昔ばなしが現代に甦る「昔ばなし絵巻」
2009年8月10日に、日本コンピューター株式会社とそのグループ会社エヴォルブド・インフォが新たに提供開始した「昔ばなし絵巻」。このサービスは、日本各地に伝わる民話や伝説を、漫画や絵本という形で再構築し、月刊誌とWebサイトで展開するものです。今回は、その特徴や魅力について詳しくご紹介します。
サービスの内容と構成
「昔ばなし絵巻」は、PCサイトや携帯サイトでの利用が可能で、月刊誌に掲載される内容は多岐にわたります。読者は漫画や絵本、資料写真、文章など、多様なコンテンツを楽しむことができ、世代や嗜好に応じて自由に読み進めることができます。これにより、親や祖父母、さらには子どもたちと一緒に楽しめるコンテンツが提供されています。
昔ばなしの重要性と再創造
近年、娯楽コンテンツが多様化する中で、昔ばなしに対する関心が薄れている現状があります。このサービスは、それに対する危機感から生まれました。昔ばなしは何世代にもわたり受け継がれてきた貴重な文化であり、本サービスはその価値を現代に再確認させることを目指しています。古き良き物語を新しい形で紹介し、昔ばなしに親しむ機会を創出するのです。
初期の反響と多彩なコンテンツ
既に先行しているauとSoftBankの公式電子書籍サイトでは、「子どもに安心して読ませることができる」、「初めて読むけれどどこか懐かしさを感じる」といった声が寄せられています。このような反響は、昔ばなしが持つ普遍的な魅力を証明するものです。月刊誌では、漫画だけでなく、古文献に描かれている挿絵やその解説、さらに昔ばなしに関連する史跡や地域の観光情報なども紹介されており、読者の理解を一層深める内容となっています。
提供されるサービスの詳細
「昔ばなし絵巻」は、PCサイトおよび月刊誌で提供され、具体的には880円(税込)の月刊誌付コースがあり、Web作品も楽しむことができます。また、携帯サイトでは従量課金制で、一話ごとに210円(税込)でアクセス可能です。利用者が求める情報は、各コースの詳細をWebサイト(
http://www.mukashi.info/)で確認できます。
まとめ:次世代へと引き継ぐ物語
「昔ばなし絵巻」は、ただの物語の提供にとどまらず、各世代を結ぶユニークな懸け橋となることでしょう。以前から親しんできた昔ばなしを、現代の形式で享受できるこの新たなプロジェクトは、老若男女を問わず多くの人々に受け入れられる可能性を秘めています。今後の展開にも期待が高まります。