世界最薄スーパーキャパシタ
2015-06-18 10:58:12

CAP-XXが開発した世界最薄0.6mmのスーパーキャパシタの実力

世界最薄0.6mmのスーパーキャパシタ



オーストラリアに本社を置く【CAP-XX】が、新たに開発した0.6mmのスーパーキャパシタは、電子デバイスの効率的なデザインに革命をもたらします。この市場には、IoTデバイスやウェアラブル技術、さらには一時的に利用される電子機器において、薄型デザインへの需要が急速に高まっています。CAP-XXは、これらのニーズに応えるために独自のナノテクノロジーを活かし、電子機器のサイズ、重量、コストの削減を実現しました。特に、カーボン電極の設計にアルミ箔を採用し、独特な電極構造を構築しました。

高い性能と特長



このスーパーキャパシタはただ薄いだけではありません。主な特長として、高パワー密度が挙げられ、最大117kW/litreの出力を持っています。さらに、-40℃での作動時でも低ESR(16mΩ~)を実現するなど、極めて優れた性能を誇ります。また、高エネルギー密度は0.8Wh/litreに達し、連続動作電源電圧は2.75Vという高い数値を記録しています。

CAP-XXが開発したこのスーパーキャパシタは、0.6mmという薄さにも関わらず、幅広い動作温度範囲(-40~+85℃)で安定し、低リーク電流(typ 1μA以下)を維持します。これにより、実質的に無制限の充放電サイクルを実現し、ユーザーにとって非常に魅力的な製品となっています。

アプリケーションの広がり



新しいスーパーキャパシタの利用範囲は広く、様々なデバイスで活用されることが期待されています。ピークパワーソリューションとして、PDAやPOSシステム、IoTやM2Mデバイスの状態を監視するコンディションモニター、さらにはRFIDシステムなどに対応可能です。また、モバイルフォンやタブレットといったデバイスのLEDフラッシュにも使用され、電子ロックや流体制御バブルなど、工業用のソレノイド・アクチュエーターにも幅広く利用されています。

また、GPS位置追跡や非常用位置指示無線標識装置、USBおよびワイヤレススピーカーなど音響機器、ドラッグデリバリーシステムにおけるポンプやエアゾールの最適化といった、様々な分野にこの新技術が導入されることが期待されています。

将来の展望



CAP-XXは、今後も薄型かつフラットなスーパーキャパシタの開発を進め、IoTデバイスやウェアラブル技術のさらなる進化を支えていく計画です。これにより、将来的にはより多様な分野での導入が期待され、様々なニーズに応じた製品の開発に寄与していくことでしょう。

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