未来のバレエダンサーを育む「バレエみらいシート」イベントレポート

小中学生を対象にした「バレエみらいシート」第2回イベントレポート

2025年6月21日、東京都の新国立劇場で、バレエに情熱を燃やす小中学生14名が参加する「バレエみらいシート」イベントが開催されました。オンワードホールディングスとチャコット株式会社の協力により実現したこの特別企画は、未来のバレエ界を担う彼らに向けた貴重な学びの場でした。

イベントの経緯

このプロジェクトへの参加者は、事前に「将来の夢」や「本島美和さんに聞いてみたいこと」を手紙に書き、チャコット代官山および新国立劇場に設置されたポストに投函しました。全国から集まった手紙は一通ずつ本島さんと事務局が丁寧に読み、本イベントに招待されたのは、選ばれたお子様たち。

当日のプログラム

イベント当日は、昼の部と夜の部に分かれて行われ、12:20から始まったワークショップでは本島さんがマイムの重要性を教え、続けて『不思議の国のアリス』公演が上演されました。

特にワークショップでは、参加者たちは実際に演者の動きを観察し、言葉がないバレエにおける「サブテキスト」を学ぶ時間となりました。振り付けだけでなく、目線や身体の使い方をどう表現するかに焦点を当て、その後、ピアニストの生演奏に合わせた振り付けの練習も行いました。

公演の魅力

『不思議の国のアリス』は、アリスの夢の中の冒険を描いた物語で、観客は彼女の奇想天外な世界に引き込まれました。英国の振付師クリストファー・ウィールドンによるこのプロダクションは、ユーモアと詩情に満ちた演出で、参加者にとっても新たな視点を提供しました。公演終了後には、特別デザインの座席カバーを持ち帰ることができ、思い出を形にすることができました。