サントリーが第3期障がい者スポーツ奨励金を発表
2022年9月に開始された「サントリー チャレンジド・スポーツ アスリート奨励金」の第3期採択先が決定しました。今回、北海道から沖縄までの57の都道府県・政令指定都市から76名のアスリートと20団体の競技団体が選出され、総額2,850万円が支給されることが明らかになりました。
この奨励金事業は、障がい者スポーツの普及促進と世界的な選手の育成に寄与することを目的としており、各地域の障がい者スポーツ団体や競技団体によって推薦されたアスリートたちが支援対象です。過去の第1期と第2期においても154名のアスリートと61の団体が支援を受け、計5,600万円が投入されてきました。
支援金は、アスリートの活動費用として、義肢装具や器具購入、遠征費用などに活用され、また競技団体では研修会や競技会の運営費用などに使用されます。これにより、アスリートの挑戦を後押しし、全国でのチャレンジド・スポーツのさらなる普及を図ります。
採択されたアスリートと団体
今回の発表での内容は以下の通りです。各都道府県や政令指定都市から選抜されたアスリートとその所属団体は、それぞれの地域での注目選手や、特化した競技において高いパフォーマンスを誇る人物です。
- 冨山 美優(ボッチャ)、北海道ボッチャ協会
- 森﨑 天夢(アンプティサッカーなど)、札幌市障がい者スポーツ協会
- 馬渡 伊吹(卓球)、青森県障害者スポーツ協会
- 有吉 奏太(車いすバスケットボール)、仙台市障害者スポーツ協会
これらはほんの一例で、全国で活首する多くのアスリートが今回の奨励金を通じて活動を充実させることが期待されています。
コメント
今回の採択について、サントリーホールディングス株式会社のCSR推進部長、一木典子氏は、「皆様のご協力のもと、第3期はアスリート76名と障がい者スポーツ協会または競技団体20団体を支援させていただく運びとなりました。この奨励金事業が3期目を迎え、さらなるチャレンジド・スポーツの普及・発展のためには、一人でも多くの皆様の認知が重要です。皆様とともに、これからのチャレンジド・スポーツを盛り上げ、みんなが輝くダイバーシティ社会の実現に貢献していきます」と述べています。
一方で、公社日本フィランソロピー協会の理事長、髙橋陽子氏は、「障がいのある人が社会に参画するきっかけとして、スポーツは大きな可能性を秘めています。未来を担う選手の活躍を見守ることが地域活性化につながると願っています」と発言しています。
この発表は、障がい者スポーツの未来に明るい光を当てており、多くの選手の挑戦を支援し続けるサントリーの姿勢には、多くの期待が寄せられています。この支援制度が、日本全国のアスリートにとっての大きな力となることを期待しています。