想像力を掻き立てるブランデッドムービー
2023年の夏、国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)」内で、特に注目が集まったセミナーがありました。それが「THINK by BRANDED vol.2」です。このセミナーには、東レ株式会社のブランドコミュニケーション室長である鈴木太樹氏が登壇し、ブランデッドムービーの魅力と戦略について語りました。
ブランデッドムービーとは?
ブランデッドムービーは、企業や団体が自社の価値観やストーリーを短編映画として制作する手法です。ただの広告物ではなく、視聴者に感情的な共鳴をもたらすことを目指しています。鈴木氏は、鈍化する広告効果を打破し、顧客と深い関係を築くためには、ブランデッドムービーが不可欠であると強調しました。
THINK by BRANDEDプロジェクトの背景
このプロジェクトは、日鉄興和不動産とのコラボレーションによって設立され、企業や自治体にブランデッドムービー制作のスキルを伝授するために、年間5回にわたるセミナーやワークショップを開催します。これまでのセミナーでは、国内外で数多くの賞を受賞している専門の講師陣が集まり、受講者に対して次世代の物語表現を探求する機会を提供しています。
第2回セミナーの内容
「THINK by BRANDED vol.2」では、前回のセミナーのテーマを引き継ぎ、参加者が「自社のサービス・ブランドが持つ物語の種」を考えるワークショップが展開されました。鈴木氏は、2024年の「Branded Shorts of the Year」を受賞した東レの短編映画『ストレートパス』を例に挙げ、その制作プロセスを分析しました。
映像制作の成功事例
『ストレートパス』は、戦後のベトナムを舞台に、計画的で整然とした生活を好む少年トリの成長物語です。少年がアメリカで経験した驚きや、新たな価値観との出会いは、視聴者に深い感動を与えます。鈴木氏は、この映画がどのようにブランドのメッセージを語り、感情に訴えるかを解説しました。ブランデッドムービーは、企業が顧客の心を掴むために、ただの情報提供ではなく、物語を通じて「感じさせる」力を持つと述べました。
講師のプロフィール
鈴木太樹氏は、東レに新卒入社後、セールスを経て宣伝部に配属。その後、ユニクロでのマーケティング活動に携わる中で、世界的に評価される作品を手がけました。2022年に東レに戻り、企業の持つ本質的な価値を短編映画やスポーツパートナーシップを通して発信しています。
参加者への呼びかけ
THINK by BRANDEDシリーズは、企業が自社のストーリーを見つけ、成長するためのプラットフォームを提供します。鈴木氏が最後に伝えたのは、企業がどのようにブランドの物語を見つけ、それを映像として表現するかが重要であるということです。ブランデッドムービーの未来を共に探求していくため、ぜひ皆様の参加をお待ちしています。
「THINK by BRANDED」参加申込は
こちらからどうぞ。