御渡り、国際映画祭出品
2024-01-25 09:26:25

HELP展映像作品『御渡り』、国際映画祭に正式出品!気候変動と諏訪湖の伝統文化が交差する

HELP展映像作品『御渡り』タイの国際映画祭に正式出品



長野県諏訪湖の伝統行事「御渡り」を題材にした映像作品『御渡り/MIWATARI』が、タイ・バンコクで開催される国際映画祭「Changing Climate, Changing Lives Film Festival」に正式出品されることが決定しました。

この作品は、諏訪湖が全面結氷した際に、南岸から北岸にかけて氷が裂け、高さ30cmから1.8mもの氷の山脈ができるという、独特の自然現象「御渡り」をテーマにしています。

作品では、室町時代から続く580年以上の観測記録や、八劔神社宮司・宮坂清氏の言葉を通して、気候変動の影響で近年「御渡り」の出現が減少している現状が描かれています。

監督を務めたのは、小野友資氏。モーションデザイナーとしての経験やデジタル領域でのクリエイティブディレクションなど、多様な経歴を持つ小野氏は、この作品で「御渡り」の神秘的な美しさと、気候変動という現実問題の両方を繊細に表現しています。撮影は亀村佳宏氏、出演は宮坂清宮司が務めています。

制作はHAKUAが担当し、2023年に制作された本作は、日本語に英語字幕をつけた12分のショートフィルムです。

グリーンピース・ジャパンは、この作品が気候変動への意識を高める一助となることを期待しています。同団体のプロジェクトマネージャーである高田久代氏は、「ショートフィルムの力を通じて気候変動に対する意識を高めることを目指すCCCLで、私たちの作品が正式上映されることを光栄に思います」とコメントしています。

宮坂宮司をはじめとする地域住民の方々は、毎年早朝に湖面を観察し、「御渡り」の出現を待ち続けています。しかし、今年は例年と比べて氷の張りが弱く、薄氷ばかりとのこと。この貴重な記録が、気候変動の影響を如実に示していると言えるでしょう。

『御渡り』は、単なる自然現象の記録にとどまらず、人々の生活と自然との深い繋がり、そして気候変動が私たちの未来に及ぼす影響を改めて考えさせる、重要な作品となっています。

今回の国際映画祭出品は、この作品を世界へと発信する絶好の機会と言えるでしょう。映画祭を通して多くの人が「御渡り」を知り、気候変動問題について関心を高めることを期待したいですね。

映画祭概要

映画祭名:Changing Climate, Changing Lives Film Festival
開催日時:2024年2月15日~2月18日
授賞式:2月18日(日)19時(現地時間)
開催地:タイ・バンコク

スタッフ

監督:小野友資
撮影:亀村佳宏
出演:宮坂清(八劔神社宮司)
製作:HAKUA

グリーンピース・ジャパンについて

グリーンピースは、世界55ヶ国以上で活動する国際環境NGOです。政府や企業からの資金援助を受けず、科学的知見に基づいた活動を行っています。日本支部であるグリーンピース・ジャパンは1989年に設立され、300万人以上のサポーターと共に地球環境の保全に取り組んでいます。

会社情報

会社名
一般社団法人グリーンピース・ジャパン
住所
東京都港区新橋3-3-13Tsao Hibiya 12階
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