映画字幕翻訳セミナー『ONSTA』がスタート
2022年6月4日より、映画祭運営企業と字幕制作のプロが連携した映画字幕翻訳セミナー『ONSTA』の初級コースが始まります。このセミナーは、特に地方に住む方々を対象にしており、今なぜ「オンライン」で「字幕翻訳」を学ぶ必要があるのかを改めて考察します。
現代の字幕翻訳事情
過去10年を振り返ると、字幕翻訳家として食べていくためには東京に居住することが必須とされていました。しかし、最近のインターネットの普及と字幕制作ソフトの進化によって、地方に居ながらもクライアントとのやり取りがスムーズに行えるようになりました。そのため、字幕翻訳家になるチャンスが広がっています。特に、動画配信サービスの台頭により、海外作品に対する翻訳需要が急激に高まっている今、地方に住んでいる方々がこの新しい機会を掴むための講座が必要とされています。
地方からの声に耳を傾ける
運営会社であるディレクターズ・ユニブは、2008年から京都ヒストリカ国際映画祭を運営し、2015年からはワークショップも開催しています。2021年に行われた初のオンラインセミナーでは、多くの受講者が全国から集まり、翻訳に関する意見や質問が寄せられました。それにより、地方にも翻訳を学びたいと考える人たちがたくさんいることが分かりましたが、東京以外では学べる機会がまだまだ限られていることも浮き彫りになりました。
ONSTAの特長
ONSTAは初級、中級、上級の3つのコースを提供し、以下の特長があります。
- - 選べる講座構成: ONSTAでは、各コースを単独で受講することも可能で、入会費は一切ありません。気になるテーマだけを選んで学ぶことができ、料金も手頃です。
- - ライブ配信の利点: ONSTAはライブ配信形式を採用しています。授業中に疑問をその場で解消できるため、受講生はしっかり理解しながら進めます。また、講座内容を振り返りたい場合にはアーカイブ配信も行われています。
- - 現役講師による実践的な指導: 講師は現役で映画の字幕制作を手がけている専門家です。実践に役立つ知識を得られるだけでなく、業界視点からのアドバイスも得られます。
- - プロデビューのチャンス: 上級編を修了した受講者には、プロへのトライアルテストが用意されており、合格すれば映画祭で上映される作品の翻訳権が得られるというメリットもあります。
初級コース詳細
初級コースは2022年6月から10月まで隔週土曜日に開催され、全10回のプログラムが用意されています。各回の内容も具体的に計画されており、字幕制作の基本をしっかりと身につけられるカリキュラムが組まれています。受講料もリーズナブルで、全10回で¥20,000(税別)、講座単位で受講する場合は1回あたり¥2,500(税別)となっています。
このセミナーは、地方の皆さんに映画字幕翻訳という新たな可能性を示すものとなるでしょう。興味がある方はぜひ参加を検討してみてください。