PCB ART moeco、祝10周年
町工場ブランド「PCB ART moeco」が、2024年12月25日(水)に創立10周年を迎える。これを記念して、オリジナルデザインのノートブック、御朱印帳、豆皿を順次発売する。これらの製品は、特に基板アートの魅力を存分に反映したアイテムであり、デザインにこだわり抜いた逸品が揃っている。
ブランドの誕生背景
「PCB ART moeco」の創始者である北山寛樹は、小学2年生の頃から町工場である家業に深い関わりを持ち、基板製品の開発と進化を目の当たりにしてきた。当時から基板を遊び道具のように楽しみつつ、将来的に自分の会社に携わる決意を固めた。大学院で経営学を学び、2008年には基板試作事業を立ち上げるが、競争が激化する中、創造的なアプローチが必要と考えた。2014年には「PCB ART moeco」を生み出し、真にユニークな基板グッズの開発をスタートさせた。
新商品の紹介
新たな製品の中でも注目されるのが「基板アートノートブック」と「基板アート御朱印帳」。これらは、実際のプリント基板を使用した表紙が特徴で、「東京回路線図」や「関西回路線図」が巧みにデザインされている。職人による丁寧な製本技術が施され、使う人にとって快適な書き心地と美しさを両立している。
さらに、基板デザインの「豆皿」も登場。金彩の輝きがもたらす美しさと、細かい線の表現にこだわった美濃焼の豆皿は、食卓を華やかに演出するアイテムだ。電子基板の特性を巧みに再現し、陶器だとは思えないほどのクオリティに仕上げられている。
ブランドの展望
PCB ART moecoの成功は、メディア露出や認知度の向上にもつながっている。かつて下請け中心だった事業からの脱却を果たし、独自のブランド戦略によって多くのファンを獲得した。また、製品のユニークさと技術力の高さが評価され、有料ワークショップや大手企業とのコラボレーションなど、さまざまなビジネスチャンスも広がっている。
社員の半数が20代という若いチームも、革新的な発想をもって事業に取り組んでおり、PCB ART moecoはますます私たちの日常に新たな価値を提供してくれることだろう。基板アートという独自の視点から創り出される雑貨たちは、デザインファンやエンジニアたちとも斬新なコミュニケーションの場を提供するに違いない。
最後に
10周年を祝う製品は、その一つ一つが基板への愛と技術の証だ。基板アートを活動の軸に、多くの人々とつながり、次の10年を見据えた挑戦が続くことだろう。プロダクトのクオリティや美しさを是非、手に取って実感してほしい。