性教育の大切さを啓発！若者向け「出張ユースカフェ」が神戸・明石で話題に

若者が性について気軽に学べる「出張ユースカフェ」が話題に！

近年、若者の性に関する悩みは深刻化しており、正しい知識を得ることがますます重要になっています。しかし、日本では性教育に対する抵抗感が根強く、若者が気軽に相談できる場所も限られています。

そんな中、神戸市と明石市で活動するNPO法人HIKIDASHIは、若者が性について気軽に学び相談できる場所として、「出張ユースカフェ」を2022年8月から開催しています。

看護師や保健師による相談、性に関する書籍も配布

「出張ユースカフェ」では、看護師・保健師・思春期保健相談士である代表の大石真那氏が相談に応じています。性に関する知識が掲載された「#つながるBOOK」の配布や、若者向けの書籍、コンドーム、生理用品なども用意されています。

相談しやすい環境づくりと、必要な知識の普及啓発

「出張ユースカフェ」は、単に知識を伝えるだけでなく、相談しやすい環境づくりにも力を入れています。若者が安心して相談できるよう、温かい雰囲気で接し、悩みを丁寧に聞き取ってくれます。

また、必要な知識を分かりやすく提供することで、性に対する誤った認識を解消し、健全な性意識を育むことを目指しています。

医療機関との連携強化で、より包括的なサポートを

「出張ユースカフェ」では、近隣の医療機関との連携も強化していく予定です。必要に応じて、医療機関への受診につなげられる体制を整え、より包括的なサポートを提供していく予定です。

性教育の重要性と「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」

日本では、性交や避妊、中絶など、性に関する重要なテーマが義務教育では扱われず、若者が正しい知識を学べる環境が整っているとは言えません。

一方で、国際的には、ユネスコやWHOが作成した「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」に基づき、単に体の知識を与えるだけでなく、人権、文化、価値観、ジェンダーの理解、暴力と安全確保等にも配慮した包括的な性教育が推奨されています。

日本の性教育の現状と課題

日本には、スウェーデンのような「ユースクリニック」と呼ばれる、若者が無料で相談できるクリニックがまだ数カ所しかありません。そのため、性に関する相談できる場所が限られており、多くの若者が悩みを抱えているのが現状です。

NPO法人HIKIDASHIは、今後も神戸市・明石市を中心に、「出張ユースカフェ」を通して、より多くの若者たちに必要な性の知識を届け、相談しやすい環境づくりを目指していく予定です。

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