台湾発のクラウドコンピューティング企業、Atrustの日本進出
Atrust Computer Corp.が、2014年1月に東京に日本事務所を開設しました。台湾に本社を持つこのクラウドコンピューティングソリューションベンダーは、すでに国際的に認知されていますが、今回の進出は日本市場に対する本格的な取り組みを意味します。
Atrustは、ARMベースのモバイルシンクライアントやPCoIPゼロクライアント、省スペースミニサーバーなどを日本市場向けに展開するとしています。この新しいオフィスは、東京都港区に位置し、さまざまなビジネスニーズに応える製品を提供する予定です。パートナーシップにより、スモールビジネスから大企業まで、幅広い顧客層に対して高い互換性を持ったトータルソリューションの提供を目指しています。
高品質な製品群
Atrustの製品は、すべて高品質で、静音設計や低消費電力を特徴としています。特に、シンクライアントやゼロクライアントは、省スペースを重視する企業にとって注目されています。これらの製品は、Citrix、Microsoft、VMwareとのパートナーシップにより、仮想デスクトップ環境での柔軟な運用が可能です。提供するコンセプト「Turn 1 into Many」に基づき、単一のサーバーリソースを複数のユーザーでシェアする仕組みを導入することで、コストを抑えつつ効率的な運用を実現します。
日本での具体的な製品ラインナップとしては、以下のものが発表されています。
- mt100:ARMベースの14インチモバイルシンクライアント
- a100T:ARMベースの21.5インチモニター一体型シンクライアント
- t170W:x86 Intel Cedar Trailを搭載したシンクライアント
- w100:Teradici PCoIP Tera2ゼロクライアント
- a100W:Teradici PCoIP Tera2の21.5インチモニター一体型ゼロクライアント
- s101:Intel Xeonを搭載したミニサーバー
今後、Atrustは販売代理店である株式会社アスクとアセンテック株式会社を通じて国内市場への展開を進めていく計画です。これにより、Atrustは日本のクラウドソリューション市場における存在感を高め、さらなる成長を目指すことになるでしょう。
おわりに
Atrust Computerは、2007年に設立され、台湾を拠点にシンクライアント、ゼロクライアント、サーバーおよびマネジメントソフトウェアの設計と製造を行ってきました。高品質で環境に優しい製品を提供することをミッションとしており、今後日本市場でもその理念を体現していくことでしょう。公式サイトでは、さらなる製品情報やサポート内容に関する詳細が公開されています。
日本のクラウドコンピューティング市場の発展に貢献する姿勢を示すAtrustの動きに、今後も注目したいと思います。