コスモエネルギーグループ、初の国産SAF供給
2023年5月1日、コスモエネルギーグループは、関西国際空港発の日本航空(JAL)旅客便に対して、初の国産持続可能な航空燃料(SAF)を供給しました。この試みは、環境問題に対する取り組みの一環として、脱炭素社会の実現を目指す重要な出来事となります。
背景と目的
コスモエネルギーグループは、「2050年カーボンネットゼロ」を目指し、持続可能な資源の利用を推進しています。その一環として、廃食用油を原材料とするSAFの大規模生産に初めて成功したことは、国内の航空業界における脱炭素化の新たなステップとなります。日本初のSAF供給は、国際的な認証を受けた持続可能な製品で、投資と技術の結集によって実現されました。
SAFの供給と認証
今回供給されたSAFは、NEDOの支援を受けてのプロジェクトの成果であり、国産SAFのサプライチェーンが本格的に始動したことを意味します。コスモエネルギーグループが製造したこの燃料は、環境に優しいとされる「ISCC CORSIA認証」と「ISCC EU認証」を取得しており、その環境価値が証明されています。また、今後は2025年度より、国内航空会社への供給も予定されています。
旅客便への初の供給
供給された燃料は、日本航空の旅客便(JL891便、関西発上海行き)に使用され、国産SAFの導入は航空業界にとって画期的な出来事です。この取り組みは、搭乗するお客様にとっても脱炭素に貢献する意義を持ちます。コスモエネルギーグループは、航空業界を通じて持続可能な社会の実現に向けた取り組みを加速する考えです。
今後の展望
コスモエネルギーグループは、今後もSAFの利用拡大に向け、様々な方面と連携しながら取り組んでいく方針です。循環型社会の構築に向けて、脱炭素化を進める活動を続けることで、企業としての社会的責任を果たす意義を強く認識しています。製品の供給が本格化する2025年度以降、さらに多くの航空会社が国産SAFを導入し、航空業界全体が環境に対する配慮を深めることが期待されます。
この革新的な取り組みは、脱炭素に対する国の方針とも合致し、全世界の航空業界が目指す持続可能な未来に向けて重要な役割を果たすことが期待されています。