和歌山県が副業人材を採用、地域活性化を目指す
和歌山県は新たにエン・ジャパン株式会社を通じて、副業ポジションである「県産品の販路開拓コーディネーター」の採用を決定しました。これは2025年4月に開始される「ソーシャルインパクト採用プロジェクト」の一環で、県内産品の魅力を広めることを目的としています。このプロジェクトでは、多くの応募者の中から一人の人材が選ばれ、地域と都会の架け橋となることが期待されています。
入庁者の経歴
北海道大学を卒業した德山正実氏は、これまで大手百貨店や鉄道会社などで流通・不動産業に約30年携わってきました。彼の専門はマーケティングや街づくり、地域活性化等で、地方自治体との連携も行ってきました。現在はIT企業に勤務し、地方のDX推進やマーケティング学会での研究など、多岐にわたる専門知識を持つことが強みです。
課題と取り組み
德山氏は地域の良いものが正しく届けられていない現状を指摘します。多様化する消費者の価値観において、魅力的な県産品が埋もれがちな状況を打破するため、首都圏での販路拡大に取り組む意向を示しています。「リアルな接点を活かして、単なる販売の枠を超えた新たな関係づくりを目指します」と意気込みを語っています。
行政の支援と期待
和歌山県の総務部長、山本祥生氏は、このプロジェクトを通じて専門性の高い人材を取り入れ、行政課題の解決に貢献することを期待しています。「変化する行政課題への対応策として、豊富な知識と経験を生かしてほしい」と述べ、入庁者に対して大きな期待が寄せられています。
ソーシャルインパクト採用プロジェクトの意義
この採用プロジェクトは、社会的インパクトが大きい人材を集め、「より良い世の中を作るため」に必要な能力を活かし、課題解決を加速させることを目的としています。役員候補や自治体の職員まで、さまざまな分野で人材を供給し、求められるスキルを持った人材を結びつける注目の取り組みです。エン・ジャパンは「入職後の活躍」までを重視し、サポートを提供しています。
まとめ
和歌山県の新しい試みは、地域の活性化に向けてどのような結果をもたらすのか、期待が高まります。今後もエン・ジャパンと共に、県産品の魅力を発信し続けることで、多くの人々に和歌山の素晴らしさを知ってもらう機会を増やしていくでしょう。地域との連携を深めながら、社会的課題解決のナビゲーターとしての役割にも注目したいところです。