コロナ禍におけるお花見事情
桜の季節は日本人にとって特別な意味を持つイベント、
"お花見"。しかし、2020年からの新型コロナウイルスの影響で、この愛される伝統行事も大きく変わりました。2021年の調査では、約半数の日本人が参加するお花見が、昨年に比べて著しく減少していることがわかりました。
調査の背景
春が訪れると、各地で桜が咲き誇り、多くの人々がその美しさを楽しむために公園や川沿いに集まります。しかし、新型コロナウイルスの影響で、2020年の3月に発出された緊急事態宣言から、私たちの生活様式は一変しました。この状況が続く中での2021年の花見事情について、食系メディア「ちそう」が行った調査結果をまとめました。
お花見参加率の変遷
調査によると、2020年には25.3%の人が花見を楽しんだと答えていますが、2021年にはその数がわずか3.3%にまで減少しました。この減少幅は非常に大きく、特に2021年には緊急事態宣言が解除されたものの、依然として感染防止策が求められている状況が影響していると言えそうです。
2021年のお花見に参加したのは、その前年に行った人の1割強という結果も、世情を反映していると言えるでしょう。特に地方都市では対策が強化される中で、花見に赴くのは難しいと感じた方も多かったことでしょう。
お花見での食べ物と飲み物
続いて、2021年のお花見で人気の食べ物や飲み物についての調査結果を見てみましょう。まず、食べ物については、以下の5種類が特に人気を集めました。
1.
唐揚げ
2.
焼き鳥
3.
焼きそば
4.
サンドイッチ
5.
おにぎり
これらの食材は、屋台やお弁当としてよく見かけるものです。特に、唐揚げや焼き鳥は、花見の定番メニューとして多くの人が好む味付けと手軽さが魅力です。その他にもピザやフライドポテト、枝豆、たこ焼きなど、デリバリー目的の料理も多く見られました。
人気のスイーツ
次に、お花見で食べたいスイーツのトップには、やはり「和」のスイーツが並びました。
全体的に、和のスイーツが人気を博しており、特に餅や団子が上位に入ることが多いです。これに対し、アイスやプリンがランクインしているものの、その人気は5%程度と、和スイーツに押される形となっています。
飲み物
お花見での飲み物に目を向けると、特にビールが好まれる結果が示されています。
- - ビール (42%)
- - 梅酒
- - 日本酒
- - チューハイ
- - ハイボール
飲み物の選択では、アルコールが中心であり、ノンアルコールではお茶やコーラが少数派として位置づけられています。この結果から、業界全体が、お花見=ビールというイメージを持っていることがわかります。
世代による嗜好の違い
世代間でのお花見の食べ物や飲み物に対する好みにも違いがあることが確認されました。例えば、50代以上の方々はアルコール類を好む傾向が強いようです。一方、若い世代はデジタル化の波により、デリバリーやテイクアウト文化の恩恵を受けている様子が伺えます。このように、コロナ禍の影響が食文化にどのように影響しているのかをエビデンスからも感じ取ることができます。
まとめ
2021年の花見事情は、コロナウイルスの影響で参加者が大幅に減少したことが鮮明に示されています。お花見の食べ物や飲み物への嗜好も変化し、特に和のスイーツが高く評価されていることが分かりました。この調査結果は、私たちが日々経験している生活文化が、外的要因によって大きく変わりうることを再認識させます。今後の花見文化がどのように進化するのか、引き続き注目していきたいところです。