大阪・関西万博で盛大に行われたハンガリー・ナショナルデーの様子

大阪・関西万博で華々しく展開されたハンガリー・ナショナルデー

2025年4月13日に幕を開けた大阪・関西万博の中で、「ハンガリー・パビリオン」は連日多くの来場者を迎え入れ、その魅力を伝えています。これまでに約25万人がこのパビリオンを訪れ、ハンガリーのさまざまな文化に触れています。大勢の来場者が楽しんでいる要素の一つが、民族音楽の生演奏です。視覚と音楽が融合するこの体験は高い評価を受けており、観客は没入感に満ちた時間を過ごしています。

さらに、パビリオン内に併設された「Miska Kitchen & Bar」では、絶品のハンガリー料理が提供され、多くの人々に好評を得ています。これらの体験が一堂に集まったのが、5月24日に行われた「ハンガリー・ナショナルデー」という特別なイベントです。

この期間中、ハンガリーは主役となり、来場者に豊かな文化遺産や創造力、そして未来志向の姿勢をアピールする機会を得ました。パビリオンのテーマ「過去なくして未来なし」は、伝統を尊重し理解することが、持続可能な発展につながるというメッセージを伝えています。特に、ハンガリーの民族音楽は、このテーマの重要な要素であり、パビリオンだけではなく、会場内の様々なイベントを通じて、訪れた人々に広がっていきます。

ナショナルデーは各国が自国の文化を紹介する特別な一日です。5月24日の午前中に行われた公式なセレモニーでは、シュヨク・タマーシュ大統領が登壇し、ハンガリー・パビリオンが多くの人々に受け入れられていることへの感謝の意を表しました。

「ハンガリー・パビリオンが好評を博し、多くの方々がハンガリーの文化や創造性に興味を持っていることを非常に嬉しく思います。この体験が、訪れた皆様にとって刺激的であり、ビジネスチャンスや文化的な感動を求めるきっかけになると確信しています。実際にハンガリーを訪れ、その魅力を感じていただける方が増えることを期待しています。この心温まるおもてなしの国で、お迎えすることを楽しみにしています」と大統領は語りました。

セレモニー後には、ハンガリー国立民俗舞踊団による民俗舞踊と音楽が披露され、カルパチア盆地の豊かな文化が見事に表現されていました。夜になると、ガラパフォーマンスが開催され、ミハーイ・ガーボル氏とカーエル・チャバ氏の指導の下、舞踊劇『結婚式（Menyegző）』が初上演されました。この舞台では、トランシルヴァニアの村における伝統的な結婚式が、現代的な演出と共鳴しながら、壮大に描かれました。観客たちはその魅力に引き込まれ、会場は満席となりました。

このハンガリー・ナショナルデーを通じて、ハンガリーは「伝統を尊重しつつ未来へ進む国」として強い印象を残しました。パビリオンのユニークな展示と体験を通じて、その多様な価値を世界に発信し、観光や経済における国際的な存在感も高まることでしょう。これにより、ハンガリーの知名度向上へと大いに貢献しています。