シニア世代の介護職:希望と課題
最近、レバウェル株式会社が実施した調査結果から、シニア世代における介護職の現状と希望が明らかになりました。323名の60歳以上の現役介護職員を対象に行われたこの調査は、シニア層が抱える給与や身体的負担とその一方で高い就業意欲を浮き彫りにしています。
シニア世代における異業種からの転職
介護職に従事するシニア世代の約6割は、異業種からの転職者であることが判明しました。最も多い職種としては「医療・福祉職」が16.7%で続いて「製造業」と「卸売業・小売業」も多くを占めています。この結果は、多様なバックグラウンドを持つシニア層が介護業界に参入することの意義を示しています。
調査によると、介護職において活かせるスキルとして、柔軟な対応力や共感力、傾聴力などが挙げられています。シニア層がこれまでの経験を十分に活かせる職種であることがわかります。
介護職を選ぶ理由
介護職が選ばれる理由として多かったのは、「社会に貢献できる」と感じることや、年齢に関わらず働けるという点です。また、家族の介護経験からこの職に興味を持つというケースも多く見られます。
仕事の満足度についても触れられ、「やりがいを感じる」や「職場環境に満足している」といった意見が寄せられ、シニア層がどれだけこの職に対して充実感を持っているかが伺えます。
課題と希望
一方で、給与や身体的負担については多くの不満が寄せられました。正社員の多くは月収が20万円未満であり、58.2%が「給与や待遇」に対する不満を抱えています。また、47.4%が身体的な負担を感じているという現実もあります。
65歳超えても働き続けたいという意向を持つシニア世代は全体の6割どまりですが、実際の仕事環境や身体的な負担、報酬についての課題が大きな壁となっています。今後は、短時間勤務や週休制度の導入、業務の見直しなど、個別に対応できる環境作りが求められるでしょう。
まとめ
この調査から、シニア世代の介護職の将来には高い就業意欲がある一方で、現実的な課題が存在することが見えてきました。介護業界における人材不足が深刻化する中で、シニア層がどのように活躍できるかが今後の鍵を握ることは間違いありません。私たち一人一人がこの問題に気を向け、より良い介護環境を作っていけるよう、社会全体での取り組みが求められています。