注目映画『人間』
2013-08-19 15:18:15

トロント国際映画祭で注目のインディペンデント映画『人間』の裏側

映画『人間(ningen)』の挑戦と魅力



トロント国際映画祭2013で選出されたインディペンデント映画『人間(ningen)』は、日本とトルコの合作によって製作された作品です。この映画は、一見すると普通のサラリーマンたちが受けた起死回生の挑戦とも言えるべき物語です。製作したのはメディア総合研究所で、異色の複合事業を展開していますが、その中で行われた映画制作は特に注目に値します。

映画祭の舞台裏



トロント国際映画祭は、世界の映画業界で高い評価を受けているイベントです。北野武監督の『座頭市』が受賞したこともあり、映画ファンの注目を集め続けています。今回の映画祭では、是枝裕和監督の『そして父になる』や黒沢清監督の『リアル〜完全なる首長竜の日〜』など、日本を代表する作品が出品されていますが、その中で『人間』が選ばれたことは特筆すべき偉業です。

本作は、同映画祭のContemporary World Cinema部門でワールド・プレミア上映が行われ、テーマは「人の心を掴む物語とグローバルな文化視点」とされています。映画は日本神話やギリシャ神話を背景に、狸と狐の化かし合いを通じて「人間とは何か」を問いかける内容になっています。

ストーリーとキャスト



映画の主人公は、経営が困難な小さな会社の社長です。奇しくも彼は狸として表現され、自身の精神的な葛藤を通じて様々な人と出会いながら、「生きる意味」「愛とは何か」を再発見していきます。主役の社長役は実際のメディア総合研究所の社長である吉野眞弘が演じ、社内のスタッフもエキストラとして登場するなど、会社全体が一体となって作り上げた作品です。

プロフェッショナルな制作チーム



一見すると素人の作品のように見えるかもしれませんが、実際はプロの制作チームが関わっています。監督は、トルコ出身のチャーラ・ゼンジルジとフランス出身のギョーム・ジョヴァネッティのデュオ。撮影は岩井俊二監督の作品に携わった角田真一、録音には鈴木昭彦が参加し、クオリティの高い映画に仕上がっています。

文化の融合と即興演出



撮影の際は、日本語、英語、トルコ語、フランス語が混ざり合い、多国籍な雰囲気の中で行われました。台本がなく、出演者はその場の状況に応じて個々に振る舞い、自分の言葉で演じるスタイルは、即興的な要素が強く、人物の感情をよりリアルに映し出しています。

今後の予定



『人間』は9月5日にトロントでワールド・プレミアを迎え、続いて国内外の映画祭への出品が予定されています。トロント国際映画祭は9月15日まで開催され、多くの観客がこの作品に対して期待を寄せています。果たして、普通のサラリーマンたちによるこのインディペンデント映画がどのように受け入れられるのか、今後の展開に注目が集まります。

私たちも、この挑戦にご支援をお願いいたします。映画『人間』は、多くの人に「人間とは何か」を考えさせる作品となることでしょう。

会社情報

会社名
株式会社メディア総合研究所
住所
東京都渋谷区千駄ヶ谷4-14-4SKビル4F
電話番号
03-5414-6210

トピックス(エンタメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。