LINEヤフーが推進するDE&I Week 2025の取り組み
LINEヤフー株式会社は、2025年2月3日から7日にかけて、社員のDE&I(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)への理解促進を目的とした「LINEヤフー DE&I Week」を初めて開催しました。このイベントでは、経営層向けの研修や生理痛体験イベント、コラボ社食など、多岐にわたる企画が実施されました。
DE&Iの基本理念
LINEヤフーのミッションは、『「WOW」なライフプラットフォームを創り、日常に「!」を届ける。』であり、その実現に向けてDE&Iの推進が不可欠であると会社は考えています。創造的かつ感動的なプロダクトを生み出すためには、制作に関わる全ての人々が多様であること、またその多様性への理解と尊重が重要です。具体的には、以下の理念を掲げています:
1. 働く仲間各自が持つ属性や個性、文化についての理解と尊重。
2. 同じ目標に向かうために、違いを認識し率直な議論を行う。
3. 誰もがその特性やライフステージに関係なく、自身の能力を最大限に発揮できる環境作り。
経営層向けDE&I研修
イベントの一環として、経営層向けのDE&I研修が行われました。代表取締役社長や上級執行役員を含む経営層がオンラインでのワークショップ形式の講義を通じて、DE&Iの重要性を学び、これを推進するための方法を考慮しました。
生理痛体験イベント
DE&I Weekの中でも特に注目されたのは、生理痛体験イベントの実施です。参加者は電極パッドを腹部に装着し、痛みを実感する体験を行いました。このイベントには男女48名(男性32名、女性16名)が参加しました。参加後のアンケートでは、男性の約7割が「強い痛みが続いた場合、仕事のパフォーマンスが20%以下になる」と回答しました。一方、女性参加者の半数は、普段の生理痛はこのイベントでの「強い」痛みよりも強いと述べました。
男性からは、「強い痛みは本当に辛い。集中力が全くなくなる」といった意見が寄せられ、女性からは、「痛みの感じ方には個人差があることを再認識した」との反応がありました。また、参加者全体からは、相互理解が深まったとの感想が多く寄せられ、96.7%の満足度を記録しました。
コラボ社食の提供
DE&I Weekの期間中、社内レストランでは多様性をテーマにした特別メニューが提供されました。「多様な海の幸をインクルージョン海鮮バラちらし重」や、ジャマイカ、台湾、イギリスなど世界の多様な文化を反映したデザートが含まれ、食を通じての多様性理解にも努めました。
今後の展望
LINEヤフーは、今後もDE&Iを推進し続けます。コミュニケーションを通じて、互いの属性や文化を理解し合える体制を構築し、誰もがその能力を最大限に発揮できる職場環境を整えていくことを目指します。これにより、日々の業務を通じて、さらなるイノベーションの創出を狙っています。具体的な実施として、月2回のセミナーやDE&Iに関する意識調査なども展開しています。
LINEヤフーの今後の取り組みが、多様な価値観を受け入れ、互いに尊重する文化を築くものであることを期待しています。