『貸本屋おせん』大賞受賞
2025-09-16 09:47:33

高瀬乃一の感動作『貸本屋おせん』が大賞受賞!今後の展開に期待

高瀬乃一の『貸本屋おせん』、啓文堂書店時代小説文庫大賞受賞



2025年、啓文堂書店時代小説文庫大賞の栄冠に輝いた高瀬乃一の『貸本屋おせん』。この作品は、デビューから書店員に高く評価され続け、オール讀物新人賞や日本歴史時代作家協会賞新人賞を受賞し、三冠を達成しました。これを記念して、啓文堂書店全店では9月16日から11月15日まで特別なフェアが開催されることが決定しました。

受賞の背景とフェアの詳細



啓文堂書店時代小説文庫大賞は、京王線や井の頭線沿線を中心に展開する書店が主催する文学賞で、その年度のおすすめ時代小説文庫から書店員が選んだ10作品が候補となり、販売部数に基づいて受賞作が決まります。『貸本屋おせん』は、その中で堂々の第一位を獲得しました。

この作品は高瀬乃一のデビュー作として、特に話題を呼んでいます。貸本屋の女主人・おせんが、様々な事件に巻き込まれながらも、本への情熱を持って人々に読物を届ける様子が描かれています。板木の盗難事件や幽霊の騒動、幻の書物を探す過程など、予測不可能な展開が魅力を増しています。高瀬乃一は、受賞に際して次のようにコメントを寄せています。「この文庫を通して、未読の読者さんと出会う機会をいただけたと思っています。本当にありがとうございました。」

主人公・おせんのキャラクター



主人公の女性・おせんは、一見すると情に厚く、おせっかいな性格ですが、同時に打算的で図太い一面も持ち合わせている商人です。彼女の持つ読物への情熱は、多くの人々に共感を呼び起こし、彼女の物語は時代を超えた魅力を放っています。そして、貸本屋を営む彼女が抱える困難や挑戦は、読者へ強いメッセージを問いかけます。

高瀬乃一の経歴



1973年生まれの高瀬乃一は、名古屋女子大学短期大学部を卒業後に青森県に住み、2020年には「をりをり よみ耽(ふけ)り」で第100回オール讀物新人賞を受賞しました。2022年には初の単行本『貸本屋おせん』を発表し、新人賞も受賞。この作品以外にも『無間の鐘』『春のとなり』など、多数の作品があります。現在は新作『梅の実るまで―茅野淳之介幕末日乗―』が山本周五郎賞や中山義秀文学賞の候補として注目されています。

書籍情報と続編



『貸本屋おせん』は文春文庫として刊行され、定価836円(税込)で2025年5月8日に発売されました。続編である『往来絵巻貸本屋おせん』も出版され、これからの展開にも多くの期待が寄せられています。

その物語やキャラクターの魅力に触れながら、今後の彼女の作品に期待し、ぜひ『貸本屋おせん』を手に取ってみてください。受賞記念フェアでは、普段とは違った体験が待っているに違いありません。今後の高瀬乃一の活動から目が離せません。


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会社情報

会社名
株式会社文藝春秋
住所
東京都千代田区紀尾井町3-23
電話番号
03-3265-1211

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