東京大学とZENKIGENがAIによる人事改革に挑む共創プロジェクトを始動
東京大学とZENKIGENによる新たなAI実証研究が始動
国立大学法人 東京大学と株式会社 ZENKIGENが、AI技術を活用した人事・人材活用の新しい可能性を探る共同研究を開始しました。この取り組みでは、特に汎用AIによる人間の感性や情緒を計測し、最適な働き方を提案することを目指しています。
共同研究の背景と目的
東京大学の光吉俊二准教授と鄭雄一教授が率いる道徳感情数理工学講座が、このプロジェクトの基盤を築いています。この研究室では、ロボットやAIに「道徳感情」を持たせるための実験に取り組んでおり、AIが倫理的な判断を下すことを目標としています。これは、人材の適切な活用を図るうえで重要なステップといえます。
AI技術の進展により、企業はより多様な人材の特性を把握し、感情に基づく判断を導入できる可能性があります。参加企業はソフトバンク、パーソルホールディングス、東京海上日動火災保険、USEN-NEXT HOLDINGSなど、名だたる大手企業が名を連ねています。
研究の期待と活用方法
本研究の結果、人事領域における革命的な変化が予想されます。多くの企業からは、AIが採用活動や人材のマネジメントにどのように寄与できるかについて期待が高まっています。特に、汎用AIが従業員一人ひとりの特性を把握し、その人に最適な業務や役割を提案することで、各自が持つ能力を最大限に引き出すことが可能になります。
具体的には、ZENKIGENが提供するWEB面接プラットフォーム「HARUTAKA」が、このプロジェクトの基盤として機能します。HARUTAKAは、面接の効率を上げ、時間やコストの削減に貢献するツールであり、企業の人事業務における新たな秩序をもたらすと期待されています。
参加企業の声
各企業の代表者もこのプロジェクトに対して関心を持っています。ソフトバンクの青野専務は「人事の課題解決の鍵を握る可能性を感じる」と期待を寄せ、USEN-NEXT HOLDINGSの住谷執行役員は「HR領域での革新をもたらす研究に積極的に取り組む」と述べています。
このように、企業側からの期待が高まる中、ZENKIGENは光吉・鄭研究室との連携を強化し、これらの研究が市場に適合する形で実装されるよう努めています。
研究成果がもたらす未来
ZENKIGENの代表取締役CEO、野澤比日樹氏は「全機現」とは人が持つ全ての能力を発揮することを意味し、その理想の社会の実現を目指すと語っています。人事分野における新たな技術の活用は、社員一人ひとりが持つ可能性を最大限引き出すことにつながります。
今後の研究が進展すれば、働き方の改革に貢献することは間違いありません。東京大学とZENKIGENのコラボレーションは、AI技術の進化を通して社会へのインパクトを強めていくことでしょう。
会社情報
- 会社名
-
株式会社ZENKIGEN
- 住所
- 東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビル6F
- 電話番号
-
03-3286-8550