あおぞら銀行のAI活用
2024-03-29 06:58:21
あおぞら銀行、生成AIを駆使したデータ管理の新たな取り組み
あおぞら銀行の生成AIを活用した新たなシステム開発
あおぞら銀行は、デジタルトランスフォーメーションの施策の一環として、生成AIを利用したシステム開発に着手しています。特に、業務部門が主導するEUC(エンドユーザコンピューティング)の管理が課題となる中で、生成AIの導入が期待されています。これにより、情報資産の適切な管理と活用が進められ、業務の効率化が図られる見込みです。
背景と課題
あおぞら銀行は、企業内の多様な情報をデジタル上で管理し、データの活用を推進しています。しかし、EUCの種類は多数にわたり、それぞれの業務に特化しているため、管理が困難でした。このような背景から、生成AIを用いて現行のEUCの解析や整理を行い、その効果を評価する実証検証を実施することが決まりました。
このプロジェクトには、金融業務に精通し、これまでの生成AIを活用したシステム開発の実績を有する株式会社aiQがパートナーとして参画しています。aiQは、金融、IT、AIの分野で活動するスタートアップ企業で、データサイエンティストやフィナンシャル・エンジニアが集結し、様々なサービスを提供しています。
実施内容と期待される成果
2024年の初めから4か月をかけて、あおぞら銀行がデリバティブ取引のバックオフィス業務で利用しているEUCの処理内容を生成AIで解析し、整備する作業を進めます。具体的には、ドキュメントの作成やリファクタリングが行われ、その品質と適用範囲が検証される予定です。
このプロジェクトでは、特に複雑な帳票について生成AIを活用することで、専門知識がない利用者でも理解しやすい仕様書の作成を目指します。その結果、システム開発と保守管理の効率化が進み、実際の業務に即した形での利用が可能になるでしょう。
aiQについて
株式会社aiQは、野村ホールディングスの社内ベンチャーとしてスタートし、2018年に法人化されました。自社で強力なデータ分析チームを有し、これまでに国内外の機関投資家へのオルタナティブデータ提供の実績があり、メガバンクとの協業も行っています。生成AIを活用したシステム開発では、効率化を図りながらも高品質なサービスを提供することを目指しています。
今後の展望
あおぞら銀行とaiQは、今後も連携し、生成AIを駆使したデータ整備及びシステム開発を推進していく予定です。これにより、金融業界におけるデジタル技術の活用がさらに進み、業務の生産性向上に寄与することでしょう。
このような取り組みは、業界全体のデジタル化を加速させると同時に、顧客へのサービス向上にも寄与することが期待されます。あおぞら銀行が掲げる「デジタルトランスフォーメーション」が現実のものとなる日が待ち遠しいです。
会社情報
- 会社名
-
株式会社aiQ
- 住所
- 東京都千代田区東神田1-15-9
- 電話番号
-
050-3628-1456