造作家具の新たな風、フィオレマテリアルが全国展開
富山県富山市に本社を置くフィオレ株式会社が展開する造作家具専門店『フィオレマテリアル』は、2025年6月から日本全国での本格的な展開を開始する。『日本の住空間をお洒落に。』という理念を基に、同社は高品質でありながら低価格な造作家具を提供していく。
高品質・低価格の背景
フィオレマテリアルの強みは、主に二つの要素に集約される。一つ目は、厳選された材料を海外の工房から直接仕入れ、国内で製造することにより、流通コストを抑えることが可能な点だ。これにより、デザイン性と機能性の両方を兼ね備えた、消費者に優しい価格で提供できる。
また、10年以上にわたり、全600社以上の建材メーカーの中から厳選した5社と連携することで、均一な高品質を保ちながら、他社との差別化も図っている。具体的には、フィオレマテリアルは10年間で1,000社以上の取引先を有し、独自のルートで高品質な商品を安定的に流通させるノウハウを持っている。
可視化された需要
その上、SNS活用による顧客との関係構築も大きな成功要因となっている。特にInstagramでは、わずか1週間で代表アカウントのフォロワーが30,000人、公式アカウントも5,000人を突破。これにより、全国からの問い合わせが急増し、需要の高さが証明された。日々数十件から数百件のコンタクトが寄せられ、地域を問わず多様なお洒落な家具への関心が高まっている。
住宅業界とのシナジー
フィオレマテリアルは、特に全国展開を行うことで、富山県のクオレ・ホームやフィオレホームなどの住宅会社とシナジーを確立。これまで富山県に限定されていた造作家具の利用が、今後は全国の設計事務所や工務店でも可能となる。
同社代表の村野恭平氏は、『お洒落な住まいを提供するため、設計・家具・ブランドが一体となった住まいづくりが重要です。』と語る。これにより、富山県外の顧客からも多くの問い合わせが寄せられ、ニーズに応える形で全国展開が進められることとなった。
お客様と住宅会社の接点
フィオレマテリアルの家具は、提携している住宅会社様を通じて購入が可能。一般顧客は、近くの提携会社を通じて手に入れることができ、今後はより多くの企業との提携を増やす計画で、全国各地のニーズに応じた商品供給を実現していく。
今後の展望
今後の展望としては、フィオレマテリアルは商業施設や医療施設など、住まい以外の場にも展開し、様々なシーンで個々の空間の価値を高めていく考えを明らかにしている。さらに『公式パートナー検索サイト』を通じて、消費者が気軽に理想の住まいを実現する手助けをする仕組みも導入する予定だ。
これにより、ただの家具販売を超えた、日本中での“お洒落な住まいづくり”を促進する活動に寄与し続ける。フィオレマテリアルから目が離せない。