株式会社日立社会情報サービスは、電子文書のセキュリティ対策を一層強化した「電子透かしソリューション」を本日より新たに販売開始しました。このソリューションは、ペーパーレス化の進展やSDGsの観点から、電子文書がビジネスシーンで主流となる中、情報漏えいや改ざんといったリスクを軽減するために開発されました。
近年、デジタルトランスフォーメーション(DX)が急速に進んでいますが、これに関連して電子文書はその更新や複製の容易さから、しばしば情報セキュリティにおける課題を抱えています。日立社会情報サービスでは、2022年から電子文書にユーザー情報や提供元の情報を「電子透かし」として埋め込む技術を提供しており、その機能をさらに強化することを決定しました。
機能強化の内容
今回の機能強化には主に2つのポイントがあります。最初のポイントは、Webシステムへの組み込みによる活用シーンの拡大です。これにより、あらかじめ指定した透かし情報を自動的に埋め込むことが可能になり、さまざまなWebシステムで電子透かしの確認が行えるようになります。
たとえば、セミナー資料を配信するWebシステム上で透かし情報を埋め込むことで、情報漏洩や二次利用、改ざんのリスクを低減できます。さらに、今回の改善により、従来のように特定のソフトウェアがインストールされたPCだけでなく、スマートフォンでも電子透かしの作成や読み取りができるようになりました。これが可能になることで、さまざまなWebサービスでの電子透かしの利用が広がります。
次に、PDFファイルの閲覧期限を設定できる機能が追加されました。この機能を使うことで、機密情報の閲覧を制限し、セキュリティをさらに強化することが可能です。この新たな機能により、埋め込む情報の範囲が広がり、ユーザー情報だけでなく、提供元や提供先情報に加えて、閲覧期限も設定できるようになりました。
この「電子透かしソリューション」は、企業や組織において機密情報を扱う上での非常に有効なツールとなるでしょう。特に、リモートワークやオンラインコミュニケーションが日常的になっている今、セキュリティ対策はますます重要性を増しています。日立社会情報サービスは、今後もデジタル時代に適した安全な情報共有を支援するため、さらなる技術革新を追求していく所存です。
お問い合わせ
詳しい情報については、日立社会情報サービスの公式ウェブサイトをご覧いただくか、以下の問い合わせ先までご連絡ください。
株式会社日立社会情報サービスCSR部 広報グループ
担当: 森崎・照屋
〒140-0013 東京都品川区南大井6丁目26番3号 大森ベルポートD館17階
お問い合わせフォーム: https://inquiry.hitachi-sis.co.jp/webapp/form/24221_pvjb_8/index.do?a=43