2025年の第64回ジャパンパッケージングコンペティションで、株式会社ポーラが大きな評価を受けました。このコンペティションは、日本印刷産業連合会が主催し、商品のパッケージデザインの優秀性を競うもので、1962年から続く伝統あるイベントです。今年は、ポーラの最高峰クリーム「B.A グランラグゼ O」と、ホテルアメニティブランドである「IUGEN」がそれぞれの部門で栄誉を手にしました。
「B.A グランラグゼ O」は、ポーラが誇るラグジュアリーブランド「B.A」の中でも新たなマスク機能を持つクリームであり、次世代の贅沢さをテーマにデザインされています。特に特徴的なのは、その形状。すべて異なる曲線を使って設計され、手に持ったときの心地よさを極限まで追求しました。また、包装デザインには日本独自の「手で折って包む」文化が反映されており、一枚の紙を巧みに折り上げた美しい外装が採用されています。このパッケージは、機能性だけでなく、美しさと環境への配慮も兼ね備えています。実際、バイオマスPET樹脂を使用することで、廃棄時の負担が軽減されています。
一方、「IUGEN」は、シャンプーやコンディショナー、ボディソープなどを展開するアメニティブランドです。このブランドは、日本人が大切にする自然の循環に根ざした製品作りを目指しており、100%再生PET材料を用いた容器が特徴です。これにより、従来の原油由来樹脂に比べてCO2排出量を約63%削減することが可能になっています。さらに、透明感のある容器は、周囲の景色を反映しながら時間帯によって異なった印象を与え、その空間を訪れる方々に新たな体験を提供します。デザインの背後には、日本ならではの美意識が息づいており、目に見えるものだけではなく、感じ想像することの大切さを表現しています。
このように、ポーラの「B.A グランラグゼ O」と「IUGEN」は、ただの化粧品やアメニティではなく、時代のニーズや環境意識を反映した作品として評価されました。今後もこのような持続可能で美しいデザインが、私たちの生活を豊かにしていくことでしょう。