三菱重工サーマルシステムズの新エアコンシリーズ
三菱重工サーマルシステムズ株式会社(以下、三菱重工サーマルシステムズ)は、最新のビル用マルチエアコン「KXZ3シリーズ」を海外市場向けに発表しました。この新シリーズでは、従来の8~12馬力モデルに加えて、14~24馬力の単体ユニットを新たに7機種追加し、合計で16モデルが展開され、幅広いニーズに応えることが可能です。
新型エアコンの特長
新しい「KXZ3シリーズ」は、最大72馬力という大きなシステム容量を持ち、3台までの柔軟なユニット構成が可能です。これにより、設置条件や運用目的に応じた最適な空調システムを構築できます。例えば、都市部のビルでは、省スペースでの設置が可能であり、同じシステム容量ながらも設置面積を抑えることができます。さらに、高効率なユニットが組み合わさることで、エネルギーコストの削減も期待できます。全機種は高さ1,750mmに統一されるため、異なる容量のユニットを組み合わせても外観に一体感があります。
環境への配慮
今回のエアコンシリーズでは、R32冷媒を採用しており、環境負荷の低減にも寄与しています。KXZ2シリーズで使用されていたR410A冷媒はGWP(地球温暖化係数)が2,088でしたが、新たに採用されたR32はその値が675と約3分の1にまで下がっています。これにより、エネルギー効率の良いデザインが実現され、省エネ化も進んでいます。
新型コンプレッサと送風路を見直し、「Variable Temperature Capacity Control+」機能を搭載することで、省エネと快適性を両立。また、従来型のデフロスト運転において発生していた室内温度の低下を緩和する機能も追加されています。これにより、より安定した快適な室内環境が提供されます。
さらに、欧州の安全規制に対応した安全対策装置を标准装備しており、冷媒漏れ時には冷媒の流れを遮断する機能があります。この遮断弁は、複数の室内機に対応可能な設計となっており、導入コストの低減にも貢献します。
デザイン性と評価
新しい「KXZ3シリーズ」はデザインにも配慮がなされており、2024年度に発売される8、10、12馬力モデルは都市空間に調和する外観デザインが特徴です。青色のオーナメント、丸みを帯びたコーナー、フラットなパネル面により、景観と環境性の両立が図られています。
これらのデザイン要素は高く評価され、「A’ デザインアワード2025」や「豪州グッドデザイン賞」を受賞しています。今回新たに追加されたモデルも、このデザインコンセプトを引き継いでおり、異なる容量や多くの台数の組み合わせにおいて一体感を持つスタイルが実現されています。
結論
今後、三菱重工サーマルシステムズは、海外市場向けのビル空調システムやパッケージエアコンにおいて、省エネ性と快適性の高いソリューションを提供し、カーボンニュートラルの実現に寄与していく考えです。新型「KXZ3シリーズ」は、その第一歩として、多様化する市場ニーズに応える強力な製品となることでしょう。