創業65年の製材所が挑む百年木材プロジェクトの未来

新たな市場創造に挑む百年木材プロジェクト

宮崎県日向市を拠点にした株式会社グロースリングは、日本の建築文化を支えてきた銘木を利用した新しいビジネスモデル、「百年木材プロジェクト」を展開しています。このプロジェクトの核となるのは、「100年育てた木を100年使う」というコンセプトです。樹齢100年以上の国産材を使用した製品を全国、さらには世界に向けて発信し、持続可能な未来に貢献しようという意図があります。

伝統と革新の融合

株式会社グロースリングは、65年以上の製材業の経験を背負っています。これまでの活動を通じて、オーストラリアでのワークショップの開催や国産材を用いたアコースティックギターのプロジェクト、企業向けの家具導入において、その魅力を伝えてきました。これらの経験を元に、【木材の目利き力】【木取り技術】【製材技術】という3つの伝統技術を駆使し、国産材で樹齢100年以上の木を使用した環境に優しい製品を作り出しています。

特に、経年変化を楽しむことができるこの百年木材は、見た目の美しさだけでなく、その耐久性にも優れています。これにより、減少傾向にある和室の需要に応じた新たな市場の創出が期待されています。

アトツギ甲子園決勝大会での挑戦

3代目後継者の林紗由美は、第4回アトツギ甲子園決勝大会に出場し、地方大会を勝ち抜いてきました。彼女はこの大会で、百年木材の新たな可能性と、持続可能な未来に向けたビジョンをプレゼンテーションしました。林は、「百年木材の市場が形成されることで、森林の循環を促進できる」と力強く訴え、参加者からの理解と共感を得ることを目指しています。

また、この取り組みを通じて全国に仲間を増やし、広く知ってもらうことが大切だと考えています。

まとめ

国産材を駆使した新たな取り組みと未来志向のビジョンが融合した株式会社グロースリングの百年木材プロジェクト。これからの持続可能な社会に向けた重要な一歩として注目されているこのプロジェクトは、全国各地の人々にその魅力や可能性を伝えていくことでしょう。これからの動きにも期待が寄せられます。

【会社概要】
社名：株式会社グロースリング
本社所在地：宮崎県日向市
代表取締役：岸本泰生
設立：1959年
事業内容：製材業、百年木材事業
ウェブサイト：公式サイト