個展「死と再生のイニシエーション」開催決定
2025年5月17日(土)、福岡市中央区のYUGEN Gallery FUKUOKAにて、画家・馬場敬一の個展「死と再生のイニシエーション」が始まります。この展覧会は、東京・南青山で多くの注目を浴びた作品シリーズの巡回展であり、彼の最新の展開を楽しめる機会として期待が高まっています。
作品の内容と制作プロセス
「死と再生のイニシエーション」では、馬場敬一が独自の方法で表現した作品群が展示されます。彼は、積層ダンボールを使用して絵を施し、ナイフでそれを傷つけて半立体的に変化させ、最終的に樹脂で硬化させるという四つの段階を経て、誕生、死、再生、永遠というテーマを表現しています。特に、同シリーズの作品「RISIN死と再生」は、彼の内面の変化や生命の循環を象徴的に描き出しています。
馬場は、社会的弱者の苦しみを描くことで知られていますが、特に今回は、自身のうつ病の経験を通じて新たなアプローチを模索しています。以前の社会問題への抗議作品から、一転して個人的な神話としての表現に転換し、彼自身の傷や痛みを掘り下げる形でのナラティブな作品となっています。
「描き、壊し、再生する制作工程は、死んだ魂を再生させるための儀式と同じく、生きるために必要な行為だった」という彼の言葉には、彼の制作への深い思考と感情が込められています。
展覧会の詳細と訪れる理由
展示会は2025年5月17日から6月9日まで開催され、入場は無料です。開館時間は11:00から19:00までで、最終日のみ17:00に閉館します。定休日は毎週火曜日で、特定の日程には馬場自身がギャラリーに在廊する予定ですので、直接アーティストと対話する貴重なチャンスもあります。
YUGEN Gallery FUKUOKAが位置する大名の地はアートと文化の発信地であり、この特別な機会に彼の作品を間近で体感できることは貴重な体験です。
アートマガジン「ExtrART file.44」との関連
さらに、馬場敬一は2025年3月26日に発売されるアートマガジン「ExtrART file.44」の表紙を飾り、巻頭特集では彼の作品について11ページに渡る深い解説があります。雑誌は季刊であり、6月末までの期間に全国の書店やオンラインショップで購入可能です。
まとめ
馬場敬一の個展「死と再生のイニシエーション」に足を運ぶことで、アートを通じた彼自身の物語に触れることができ、観者自身の人生にも新たな視点や感動をもたらすことでしょう。ぜひ、この貴重な機会をお見逃しなく!
詳しい情報は、YUGEN Galleryの公式ホームページをご覧ください。