東京エレクトロンデバイス、製造業向け生成AIのエッジ活用を支援
東京エレクトロン デバイス株式会社(通称TED)は、製造業の効率化や革新を目的とした生成AIの活用を一層進めるための新しいプログラム「Try it! SLM on Edge」を発表しました。このプログラムは、特に小規模言語モデル(SLM)をエッジ環境において最大限活用することを目指し、製造業での実装を見据えたさまざまな支援を行います。
背景
製造業界では、生成AIの自社製品への組み込みが急速に進んでいます。特に、新たに登場したIntel® Core™ Ultra シリーズ 3 プロセッサーは、優れたAI性能(最大180TOPS)を提供し、エッジでの生成AIの実行が現実味を帯びてきています。しかし、生成AIの導入に向けた知識や設計に関するノウハウが不足している企業も多く、そのためサポートを求める声が高まっています。
これに対処するため、TEDは段階的な支援体制を整備し、企業が自社製品への生成AIの活用を進められるようサポートします。
支援内容
SLM評価支援プログラム「Try it! SLM on Edge」
- - Foundry Localトレーニング: エッジ環境におけるSLMの基礎やファインチューニング手法を学べるトレーニングを提供。マイクロソフトの「Foundry Local」を利用し、生成AIの可能性を体感することができます。
- - 伴走支援サービス: 専任エンジニアが顧客の製品や実利用シーンに合わせて伴走支援を行います。実装レベルでの検討を通じて、製品化へ向けた具体的な道筋を支援します。
- - 検証用ミニPC(オプション): エッジAIの検証に使用できるミニPCをオプションとして提供します。
知的財産への配慮
生成AIの活用にあたっては、AIモデル内に含まれる独自データや技術の保護も不可欠です。TEDはこの問題に対処するため、特許出願中の独自技術「FalconVault」を開発中です。これは、生成AIを製品に組み込む際の知的財産保護のための仕組みとして、2026年夏のリリースを予定しています。
日本マイクロソフトからのコメント
日本マイクロソフトはTEDの取り組みを高く評価しています。製造業における生成AIの実装が徐々に進んでいる今、クラウドとエッジ技術の柔軟な活用が必要不可欠です。TEDの段階的な支援アプローチは、多くの企業にとって重要なモデルとなるでしょう。今後も、マイクロソフトはパートナーと協力し、製造業のデジタルトランスフォーメーションを推進していきます。
セミナーのお知らせ
TEDは、オンラインセミナーを6月30日(火)に開催予定です。題して「製造業DXの新潮流:エッジ生成AI実装の最前線~Intel環境で実現する開発アプローチ~」。詳細は
こちらからご確認ください。
まとめ
東京エレクトロンデバイスは、製造業における競争力の向上を目指し、生成AIをエッジ環境で積極的に活用していく支援を行っています。これにより、企業は効率的な製品開発を進め、持続可能な社会の実現に寄与することが期待されます。