神戸市のリユース拠点「ジモティースポット」でゴミ削減を実現

神戸のリユース新拠点「ジモティースポット神戸ジェームス山店」

2025年10月31日にオープンした「ジモティースポット神戸ジェームス山店」は、開店からわずか1ヶ月で約19トンものゴミ削減に成功しました。この普及型リユースサービスの背後には、地元の人々からの大きな支持と、それに応える形で進化する地域コミュニティの力があります。

リユースサービスの概要

ジモティースポットは、「まだ使えるが不要となった物」を地域社会内で譲り合うことができるプラットフォームです。このサービスは、不要品を持ち込む際に事前の予約が必要なく、手数料も発生しないため、消費者にとっても非常に利用しやすいものとなっています。

持ち込まれた商品情報は地域の情報サイト「ジモティー」で簡単に検索でき、必要な人には店舗での実物確認や引き取りが可能です。この仕組みは、地域内でのリユースを促進し、無駄を減らす良いサイクルを生んでいます。

具体的な成果

オープンから2025年11月30日までに持ち込まれた不要品は11,554点に達し、そのうち6,291品が再利用されました。最も多く持ち込まれた品目は、食器や生活雑貨で、全体の28%を占めていました。次いで、衣類が約11%、乳児用具や子ども向けの遊具が約10%を記録しています。

リユースにより、結果的には19,324kgのごみが減量され、多くの市民に新たな価値を提供しました。古い家具や家電もリユースされ、市民のライフスタイルに新しい選択肢を提供しています。

地域社会への利点

この取り組みのメリットは多岐にわたります。まず、不要品を譲りたい市民にとっては、手間やコストを削減できます。譲り受けたい側では、低価格でリユース品を手に入れることができ、場合によっては無償でも物品を得ることができます。自治体にとっても、ごみ排出の抑制や資源循環の促進に寄与することで、大きな社会的意義が生まれるのです。