静岡ガス、社員の意識改革を促進するグローバル研修を実施

静岡ガス、グローバルマインドセット研修を開始

静岡ガス株式会社は、2025年5月20日にビズメイツ株式会社が提供する「グローバルマインドセットプログラム」を実施しました。このプログラムは、単なる語学スキルの向上を目指すだけでなく、国際感覚の育成と英語に対する苦手意識の克服を目的としています。静岡ガスの「グループ2030年ビジョン」に基づくグローバル人材戦略の一環として、社員の意識改革を促す重要な取り組みです。

グローバル展開の背景

静岡ガスグループは、2030年までに連結経常利益130億円の約14％を海外で創出する目標を掲げており、南アジアや東南アジアにおける天然ガスおよび再生可能エネルギー事業の展開を計画しています。また、2024年にはインドに現地法人を設立し、2025年2月には米国のシェールガス開発にも参加する予定です。こうした国際的な取り組みを進める中で、語学習得に加え、実践に役立つ「行動のための英語力」とそれに支える意識の育成が求められています。

グローバルマインドセットプログラムの特徴

「グローバルマインドセットプログラム」では、参加者が自身の英語力を活用する自信を持つことを重視します。具体的には、英語をただの言語ツールと捉え直し、日本語話者特有の「間違いを恐れる」「完璧を求める」といった心理的な障壁を低くしながら、異なる文化や価値観を理解し行動に移せるマインドを育てます。

1日研修の内容としては、以下のトピックが取り扱われました。

- 文化や文脈の違いを意識した伝達法
- クイックレスポンスや割り込みの練習
- 言い換え・確認のテクニックおよび会話のキャッチボールの実践
- 論理的・戦略的に意見を伝えるための話し方

セミナーは、カナダ出身のビジネスコミュニケーション専門家、グレアム・レンズ氏が担当しました。彼は、日本でのビジネス経験が豊富で、多くの企業のグローバル人材育成に携わってきた実績があります。

研修の反響

この研修には、静岡ガスのさまざまな部署から約20名の社員が参加しました。参加者からは、TOEICの学習経験があっても会話は難しいという感想や、知識を活かして伝えるだけで十分だという発見があったとの声が寄せられました。また、「完璧を求める必要はない」と気づいたことで心理的ハードルが下がり、英語に対峙する姿勢が変化したという意見も見られました。

田原氏のコメント

静岡ガスの田原卓氏（コーポレートサービス本部人事部長）は、以下のようにコメントしました。「当社は地域に根差したエネルギー企業でしたが、最近では「グループ2030年ビジョン」のもと、海外事業を拡大することが求められています。そうした状況では、全社員が英語に触れる機会を増やし、グローバルに対応できる人材を育成する必要があります。今回の研修は、その最初の一歩です。」

ビズメイツの役割

ビズメイツ株式会社は、「もっと多くのビジネスパーソンが世界で活躍するために」というビジョンを掲げ、語学と人材・テクノロジーを融合したソリューションを提供しています。今後も企業のグローバル化と人材育成をサポートするための取り組みを続けてきます。

このように、静岡ガスの取り組みは、企業の国際化において重要な意義を持っており、社員の意識改革が今後の成長につながるでしょう。