日立が新たに21名のAIアンバサダーを任命
株式会社日立製作所(以下、日立)は、2025年1月から活動していた「GenAIアンバサダー」を「AIアンバサダー」に改名し、21名の新しいメンバーを選出しました。これにより、AIの専門家がさらに多様な背景を持つことになり、業界の変革をリードする役割を果たすことを期待しています。
AIアンバサダーの役割と意義
AI技術は急速に進化しており、特に生成AIからAIエージェント、さらにはフィジカルAIに至るまで、様々な新しいユースケースが生まれています。日立はこれまでに1,000件以上の生成AI活用事例を確立し、AIエージェントの開発・適用も実施しています。新たに選出されたAIアンバサダーは、これらの経験をもとに、顧客とのコミュニケーションを強化し、AI技術の提供価値を広める重要な役割を担います。
活動の具体例
以前のGenAIアンバサダー制度のもとでは、メンバーはAIトランスフォーメーションのロールモデルとして様々なプラットフォームで情報発信を行ってきました。例えば、ウェビナーでは「企業におけるAI導入の課題や成功へのアプローチ」というテーマで1,045名の参加を得るなど、大きな反響を呼びました。
また、東京ビッグサイトで開催された「Microsoft AI Tour Tokyo」では、展示ブースでAIソリューションを解説し、訪問者に直接アプローチする機会を設けました。さらに、日立のYouTubeチャンネルでは、多くの企業が直面するAI導入の課題に対し、具体的な解決策を示す動画を公開し、24万回以上の再生を記録しました。
ワークショップの開催
AIアンバサダーたちは、生成AIの活用を促進するための数多くのワークショップも実施し、特に日立の北海道支社では生成AI業務活用率が100%を達成しました。この成果は、プロセスをドキュメンタリーとして公開し、多くの人々に称賛を受けています。
今後の展望
日立のAIアンバサダーは、今後も各種イベントでの登壇やウェブサイトでの情報発信を通じ、AI技術の価値を伝え続けます。2025年8月には東京ビッグサイトで開催される「Google Cloud Next Tokyo」に登壇予定で、これまでの成果と新しいソリューションを披露します。
日立製作所 AI CoE Generative AIセンターの吉田順本部長は、「多様なメンバーの視点で発信し、技術の進化に対応していくことが重要」とコメントしています。これにより、AIの価値提供をさらに高め、さまざまな業界で直面している課題の解決に向けた活動を進めていく意向を示しています。
全体として、日立のAIアンバサダー制度がAIの革新を促進し、社会全体の課題解決に寄与することが期待されています。これからも彼らの活動に注目が集まることでしょう。