青森県産りんご輸送
2024-12-05 11:29:21

八戸港活用による青森県産りんごの海上輸送が始まる!

青森県産りんごの新たな輸出ルート



2024年11月より、株式会社日本農業が八戸港を利用して青森県産りんごの海上輸送を開始する。この取り組みは、国内物流が直面する「2024年問題」の対策として、長距離トラック輸送から船舶輸送に切り替えるものである。

背景


2024年4月から施行される働き方改革関連法に伴い、トラックドライバーの時間外労働が制限される。この法改正により、労働力不足や運送コストの増加が見込まれており、特に農産物の輸送業界に深刻な影響が及ぶ。日本農業の青森県弘前市から京浜港へのトラックの運行時間は、従来よりも約10時間増加しており、これに伴い製品の製造スケジュールにも影響が出ている。さらに、ドライバーの人手不足が深刻化しており、この課題に対処する必要がある。

日本農業は設立以来、日本産りんごの輸出を推進しており、2023年の同社による農産物の輸出額は25億円を突破した。しかしながら、今後の事業拡大に向けて、安定した輸送手段の確保が求められていた。

海上輸送の概要


この取り組みでは、弘前市のりんご選果場から八戸港までを陸上輸送し、そこからRORO船やコンテナ内航船を用いて京浜港まで海上輸送される。京浜港では、外航船によって台湾や香港、タイなどアジア諸国へと輸送が行われる。海上輸送は、2024年11月から2025年1月の期間中、週に約4本のペースで実施される予定だ。

目的と期待される効果


本取り組みの主な目的は、青森県産りんごの輸出を拡大し、約185%の増加に対して1割ほどを海上輸送で賄うことだ。稼働状況を見ながら海上輸送本数の増加も検討する。具体的な期待効果には以下の点が挙げられる。

安定した輸送モデルの確立


物流の「2024年問題」に対処するため、船舶を活用することで安定した輸送手段を確保する。これにより、青森県産りんごを適切なタイミングで海外市場に供給する体制が整う。

ドライバーの負担軽減


青森県から京浜港までは約710kmの距離をトラックで走行するが、海上輸送の導入により、選果場から八戸港までの130kmを陸上輸送した後、トラックドライバーの負担を軽減することができる。

環境への影響


トラック輸送によるCO2排出量は1トンあたり208gなのに対し、船舶輸送では43gと約80%の削減が可能とされている。これにより、環境への負担が軽減されることになる。

まとめ


今後も日本農業は効率的かつ安定した輸送モデルを構築し、青森県の基幹産業であるりんごの輸出拡大に努めていく所存だ。その成果がどのように実るのか、今後の進捗が期待される。


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会社情報

会社名
株式会社日本農業
住所
東京都品川区西五反田1-13-7マルキビル101
電話番号
03-6431-8614

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