レジデンス向け超急速EV充電サービス開始！パワーエックスが六本木ヒルズレジデンスに導入

レジデンス向け超急速EV充電サービス「PowerX チャージステーション for レジデンス」開始

株式会社パワーエックスは、大規模集合住宅の共用部に超急速EV充電器を設置し、住民専用設備として運用するサービス「PowerX チャージステーション for レジデンス」の提供を開始しました。

このサービスは、EVオーナーの利便性向上と、運営管理者にとって導入・運営が容易な充電環境を提供することを目指しています。第一弾導入物件として、森ビル株式会社が運営する「六本木ヒルズレジデンス」に設置され、7月16日から利用が開始されました。

機械式駐車場の課題に対応

従来、大規模集合住宅では、限られた敷地を有効活用するために機械式駐車場が多く採用されてきました。しかし、機械式駐車場にEV充電設備を設置するには、電気容量の制約や配線工事の難しさ、さらに充電設備を設置できる駐車パレット数の制限など、多くの課題がありました。

そのため、2025年から東京都で施行される「新築建築物EV充電設備の整備義務」では、機械式駐車場は一定期間整備義務の対象外となっています。

蓄電池型超急速EV充電器「Hypercharger」を活用

パワーエックスはこれらの課題に対応するため、蓄電池型超急速EV充電器「Hypercharger」を活用したサービスを開発しました。「Hypercharger」は、高出力で短時間での充電を可能にするだけでなく、蓄電池内蔵により高圧受電が不要なため、既設物件にもスムーズに導入できます。

六本木ヒルズレジデンスへの導入

第一弾導入物件である「六本木ヒルズレジデンス」では、共用部に「Hypercharger Compact」1台を設置し、566戸の住民専用チャージステーションとして運用されています。

サービスの特徴

- 超急速充電: 最大150kW出力で、短時間での充電を実現
- 蓄電池内蔵: 充電用途での高圧受電が不要
- 従量課金: 受益者による公平な費用負担が可能

想定される利用シーン

- お出かけ前: 機械式駐車場から出庫した車両をチャージステーションで充電。その間に、家族の乗り込みや荷物の積み込みを行い、時間を有効活用。
- 買い物帰り: 帰宅後すぐにチャージステーションで充電を開始。その間に荷物を自室に運び入れ、充電が完了したら機械式駐車場に車両を入庫。

今後の展開

パワーエックスは、第一弾導入物件での運用から得られた知見を基に、本サービスを改善し、さらなる導入を進めていく予定です。これにより、EVユーザーが自宅で充電できる環境を整備し、EVの利便性を向上させることを目指しています。

株式会社パワーエックスについて

株式会社パワーエックスは、2021年3月22日に設立された企業です。大型蓄電池の製造・販売、EVチャージステーションのサービス展開、電気運搬船の開発・製造、再生可能エネルギー等の電力供給など、次世代エネルギー事業を展開しています。

会社名: 株式会社パワーエックス (PowerX, Inc.)
設立: 2021年3月22日
代表者: 取締役兼代表執行役社長 CEO 伊藤正裕
所在地: 東京都港区赤坂 9-7-1 ミッドタウン・タワー 43F
事業内容: 大型蓄電池の製造・販売、EVチャージステーションのサービス展開、電気運搬船の開発・製造、再生可能エネルギー等の電力供給
URL: http://power-x.jp/