SECAI MARCHEが大規模な資金調達を行い、さらなる成長を狙う
東南アジアの生鮮食品を中心にした直販EC「SECAI MARCHE」が、5.1億円のシリーズA資金調達を完了しました。この調達は、2023年末に実施されたものであり、同社は新たに3億円を得ることになっています。この資金は、マレーシアやシンガポールをはじめとする海外展開を加速し、フルフィルメントサービスの拡大と技術革新に充てられる予定です。
成長を続けるSECAI MARCHEの実績
株式会社SECAI MARCHEは2019年に設立され、以来、生産者と消費者をダイレクトに繋ぐB2Bの産直ECプラットフォームを構築してきました。日本やマレーシアを含む世界中の生産者から、4,000点以上の高品質な生鮮食品を取り揃えており、毎年200%の成長を記録しています。特に、飲食店や小売店舗に向けた高透明度のプラットフォームを提供し、業界の変革を促しています。
同社のフルフィルメントサービスは、受注から配送、冷蔵管理までの一元管理を実現し、多様な商品の提供を可能にしています。この仕組みによって、生産者は消費者の需要を把握しやすくなり、安定した収入を得ることができ、消費者はより高品質で適正価格な商品にアクセスできます。
資金調達の背景と目的
今回の資金調達は、東南アジアの外食産業の急成長を背景に行われました。マレーシアとシンガポールにおいて、質の高いサービスに対する需要が急激に拡大しており、そのニーズに応えるためのフルフィルメントセンター拡充やAIを活用した需要予測の精度向上が求められています。今後、ラストワンマイル配送の自動化を進め、より効率的なサービス提供を目指しています。
資金はまた、体制構築やマーケティング活動にも活用され、東南アジア市場におけるシェアの拡大が期待されています。
投資家からの応援
多くの投資家がSECAI MARCHEの成長を後押ししています。Beyond Next Venturesのパートナー、有馬氏は「この5年間、共に数々の挑戦を乗り越え、今やマレーシアでトップクラスの企業へと成長しました。生産者と消費者がダイレクトに繋がることで、全ての人がサステイナブルに成長できる世界を目指しています」とコメントしています。
Spiral Venturesの堀口氏も、企業を取り巻く環境が厳しい中での成功を称賛し、「経営者として大切なものを学びました」と語っています。このように、各投資家がSECAI MARCHEの未来に期待を寄せています。
東南アジアの市場背景
東南アジアのEC市場は2025年には2,400億ドルを超えると予想されていますが、生鮮食品分野では冷蔵物流網の未発達が課題です。新型コロナ以前から、この分野は成長が期待されていますが、冷蔵物流機能を持たない事業者が多く、次なる発展が求められています。
SECAI MARCHEはこのニーズに応え、冷蔵物流機能を自社で持たない中小事業者や生産者に向けて、質の高いフルフィルメントサービスを提供することで、生鮮食品のEC化を進めています。これにより多くの生産者が自らの製品を直接消費者に届ける新たな道を切り開くことができます。
企業概要とサイト
株式会社SECAI MARCHEの本社は東京都江東区に位置し、マレーシアのクアラルンプールとシンガポールに拠点があります。設立は2018年で、様々な国から集めた高品質の生鮮食品を取り扱っています。
詳細な情報は、
公式ウェブサイトおよび
メディアサイトをご覧ください。
この資金調達を機に、SECAI MARCHEのさらなる成長が期待されており、今後の展開に注目です。