キリスト栄光学院の新しい採用スタイル「お友だちto採用」について

かつての日本では、多くの同級生とともに育ち、共に成長していくことが当たり前でした。しかし、少子化が進行する現代においては、同級生の数が限られてきており、特に就職活動の場面ではその影響が顕著に表れています。このような背景の中、キリスト栄光学院が2023年春の採用方法に採用したのが「お友だちto採用」という新しいスタイルです。

この新しい採用方法は、同期との絆を大切にし、連帯感を持ちながら採用選考に挑戦できる仕組みです。具体的には、友人同士が一緒に応募して、誰かが合格すると全員が合格するという画期的な取り組みを行っています。これにより、孤独を感じることなく、安心して新たなステージに踏み出すことができるのです。

幼稚園や保育所は、年々減少する入園児の需要に対応するため、安定した人員配置が求められています。キリスト栄光学院では、2017年より「認定こども園」として新しい形態の教育・保育を提供していますが、このためにも安定した採用が必要です。毎年、複数名の保育教諭を必要としていますが、良好な人間関係を持つ友人同士で入試に挑むことで、より質の高い人材を確保できると考えています。

選考プロセスは、まず公式ウェブサイトからのお問い合わせが必要です。その後、友達と一緒に職場を見学し、最後に希望者全員で選考を受ける流れになっています。このように、友人とともに過ごし、共に助け合いながら進むことで、各々の可能性が広がります。

“Co～の時代”と言われる今、一人一人が個別に挑戦するのではなく、集団として助け合うことが企業や社会においても求められています。住まいや車のシェアが進む現代において、就職活動もまた一人の力だけでなく、仲間との協力を重視する時代に入っています。このようにして、人生100年時代においては、より多くのチャレンジが可能となり、若者たちに新たな成長の場が提供されることでしょう。

結果として、この新たな採用方法「お友だちto採用」は、少子化の波が押し寄せる中での新たな可能性を示唆しており、若者たちが勇気を持って新たな一歩を踏み出す手助けになることを期待しています。未来に向けて、このような試みが他の教育機関や企業にも広がることが期待されるのです。