クラッソーネと東京ガス、空き家問題解決に向けた業務提携を発表
最近、少子高齢化などの影響で日本では空き家が急増しており、その数は全国で900万戸を超えています。この課題に対して、解体工事DXプラットフォームを運営する株式会社クラッソーネ(名古屋市)と、東京ガス株式会社(東京)が業務提携を開始しました。両社は、地域の持続可能なまちづくりを目指し、連携した取り組みを進めることを目指します。
業務提携の経緯
空き家の急増は防災や防犯のリスク、さらには景観の悪化をもたらしています。多くの空き家所有者は、何から手をつければよいのか分からず、事情が複雑で課題解決が進まないのが現状です。そこで、クラッソーネは解体工事に特化したサービス「クラッソーネ」を展開し、2,300社以上の専門工事会社と施主を結びつけるビジネスモデルを構築しています。これまでに累計16万件以上の利用実績を誇り、解体工事に関する一連のサービスをワンストップで提供しています。
一方の東京ガスは、エネルギー事業を越えたライフサービスの推進を図っており、特に高齢者向けにセカンドライフ応援メディア「みらいほぷらっと」を運営。空き家問題に直面するシニア世代に、必要な情報を提供する役割を担っています。
提携の具体的な取り組み
今回の提携を通じて、両社はお互いのノウハウとデータを融合させ、空き家問題に特化した提案を行います。特に注目すべきは、東京ガスの「みらいほぷらっと」内でクラッソーネのサービスを紹介し、空き家情報にアクセスできる環境を整えることです。これにより、所有者は適切な管理や解体、または利活用の選択肢を検討しやすくなります。
家じまいに関するセミナーの開催
さらに、この業務提携の一環として、東京ガスは「みらいほぷらっと」のユーザー向けに家じまいに関するオンラインセミナーを開催することを発表しました。セミナーはZoomで行われ、以下の日程で実施予定です:
- - 11月28日(金)12:00-13:00
- - 12月3日(水)12:00-13:00
セミナーの講師は、クラッソーネの代表取締役CEOである川口哲平氏が務めます。参加は無料で、申し込みは専用フォームから行うことができます(リンクは公式サイトに記載)。
提携の意義と今後の展望
この業務提携について、クラッソーネの川口CEOは次のようにコメントしています。「空き家問題が深刻化する中、東京ガスと連携することで、より広範囲の支援を提供できることを嬉しく思っています。今後、スムーズな家じまいを実現し、空き家問題の解決に貢献できればと考えています。」
結論
クラッソーネと東京ガスの業務提携は、空き家問題の解決に向けた重要な一歩です。両社の知見を活かした具体的な取り組みが、今後さらに地域における空き家の管理や利活用の促進につながることが期待されます。地域全体がこの取り組みを支援し、持続可能なまちづくりが進むことを願います。