岡山大学がマレーシアに日本留学情報センターを開設し留学促進へ

岡山大学、海外留学促進の一環としてマレーシア事務所を開設

2025年5月16日、岡山大学がマレーシアプトラ大学内に「日本留学情報センター」を開設しました。この事業は、文部科学省の受託により、日本の大学間連携を強化するために行われており、岡山大学がこれまでに培った国際交流をさらに発展させることを目的としています。

開所式の様子

開所式には、岡山大学の那須保友学長や鈴木孝義副学長をはじめ、在マレーシア日本国大使館の四方敬之大使やUPMの関係者など、およそ100名が出席しました。四方大使は、これが日本とマレーシアの大学間の強力な架け橋になることへの期待を語りました。UPMのAhmad副学長も両国の教育・研究の連携が一層強化されることを期待しています。

特に注目を集めたのは、岡山大学農学部とUPMの30年来の交流について語ったFoo Hooi Ling教授による講演です。この歴史的な交流が今後さらに深化することが期待されます。那須学長は、開所にあたり支援に感謝し、今後の活動に意欲を示しました。

留学セミナーの開催

さらに、開所式前には日本留学に関心を持つUPMの学生約90名が参加するセミナーも行われました。このセミナーでは、一瀬勇規農学部長をはじめとする6大学からの代表者が、それぞれの大学の魅力や特色ある研究プログラムを紹介しました。日本留学を経験した卒業生の講演もあり、参加者の間で大きな関心を集めました。

岡山大学による日本留学情報センターは、今後マレーシア国内の大学や日本の関連機関と連携し、留学希望者の支援を進める計画です。

今後の取り組み

この事業は、2025年度から始まる5年間のプロジェクトの一環で、特にASEAN諸国からの留学生を倍増させることを目指しています。岡山大学は過去にも、ミャンマーからの留学生数を3倍に増加させる成功を収めており、今回のマレーシアでの新たな取り組みにも期待が寄せられます。

このような国際交流の促進は、岡山大学が地域中核・特色ある研究大学としての役割を果たす重要な一歩です。地域と地球の未来を共創し、世界に誇れる研究を進める岡山大学の活動に、ぜひご注目ください。