建設業界初!「TansoMiru 燃料」の詳しい内容
株式会社リバスタ(東京都江東区)は、建設現場での燃料データを利用し、CO2排出量を効率的に算定するサービス「TansoMiru 燃料」の提供を開始しました。これは、重機や車両に給油された燃料の購買データに基づく新しい算定方法で、現場の環境負荷軽減を目指しています。
サービス提供の背景
近年、建設業界では日本政府のカーボンニュートラルに向けた取り組みが進んでいます。しかし、重機や車両からのCO2排出量は施工時に大きな割合を占め、従来の管理方法では多くの工数がかかる現状が続いていました。これを受け、株式会社リバスタは2024年5月から全国規模で実証実験を行い、その結果をもとに「TansoMiru 燃料」の正式提供に至りました。
実証実験の成果
実証実験では、購買燃料データに基づく算定方法の効果が証明されました。従来の計算方法では、重機の稼働台数や燃費を平均値で算定していましたが、今回の新サービスではより正確にデータが収集・解析され、実際のCO2排出量を約半分に抑える可能性が示されました。
この期間中、2,000件以上の購買燃料データが集積され、両社の業務負担の軽減とオペレーションの最適化が確認されました。
サービスのメリット
「TansoMiru 燃料」では、元請会社が現場ごとに燃料データを登録し、燃料配送会社からのデータ連携が可能です。これにより、従来のような情報収集や管理の煩雑さを解消し、業務の効率化が実現されます。また、バイオディーゼル燃料を検索する機能も搭載されており、さらなるCO2削減戦略の立案を支援します。
元請会社の利点
- - 正確なCO2排出量の算定が可能になり、環境管理がしやすくなります。
- - データ連携により、現場担当者の業務負担が軽減されます。
- - 購買燃料データを協力会社からも容易に収集でき、情報が一元化されます。
- - 燃料配送会社の選択肢が増え、CO2削減に向けた戦略の立案に貢献します。
燃料配送会社の利点
- - データを統一したフォーマットで提供することで、業務負担を削減します。
- - 「購買燃料データの提供が可能な企業」としての信頼性が向上し、新たな取引の機会が生まれます。
- - 環境への配慮をアピールし、「脱炭素意識が高い企業」としてのブランディングが図れます。
業界全体への影響
リバスタは「TansoMiru」シリーズを通じて、建設業界全体の脱炭素化を支援することを目指しています。今後はこのサービスが広く普及し、本業界のCO2排出量管理の標準化が進むことが期待されています。また、ユーザー交流会の開催など、さらなる情報交換促進も計画中です。
この取り組みにより、リバスタは「つくる」の現場で地球環境への配慮を示す新たなモデルを構築し、持続可能な社会の実現に向けて貢献していく考えです。