エチオピア航空がA350-900を新たに6機発注
エチオピア航空が、エアバスの最新機種であるA350-900を6機追加発注したとのニュースが、ドバイ航空ショーで発表されました。この契約は、エチオピア航空がアフリカにおけるA350の最大の顧客であることを示す重要な出来事です。契約の署名には、エチオピア航空グループの最高経営責任者(CEO)、メスフィン・タセウ氏と、エアバスのブノワ・ド・サン=テグジュペリ副社長が参加しました。
A350-900の特徴と性能
A350-900は、現在の航空機の中でも特に高い性能を誇るワイドボディ機です。最大で9,700海里(約18,000キロメートル)をノンストップで飛行できる能力は、大陸間の空の旅に新たな基準を打ち立てました。この機体は、先進的な空力設計と新世代のロールス・ロイスエンジンを搭載し、運航コストやCO2排出量を25%削減することが可能です。
また、軽量の最新素材が利用されているため、効率的な運航が実現されています。エアバスの革新的な客室設計「Airspace」により、乗客と乗務員両方にとって快適な飛行環境が提供される点も見逃せません。
持続可能な航空の未来へ
A350は、持続可能な航空燃料(SAF)を最大で50%使用して運航できることが特徴です。エアバスは2030年までに、全エアバスファミリー機でSAFを100%使用した運航を目指しており、環境への配慮を大切にしています。この取り組みは、航空業界全体における持続可能性の向上に寄与するでしょう。
A350ファミリーの受注状況
2025年10月末時点で、A350ファミリーは世界中の64社から1,400機以上の受注を獲得しています。エチオピア航空の新たな発注は、このファミリーの成長にさらなる弾みをつけることとなるでしょう。これにより、エチオピア航空は、アフリカのエアライン業界での競争力を一層強化していくことでしょう。
今後、エチオピア航空は国際線ネットワークの拡大を図るだけでなく、最新の技術による安全性と快適性向上を実現することで多くの顧客に支持されるよう努めていくことが期待されます。航空業界全体が転換期を迎える中、エチオピア航空の動きは注目に値します。