人々の暮らしを豊かにする新たなブランドビジョンに挑む東急設計コンサルタントの進化

東急設計コンサルタントの新たな一歩

2025年6月24日、東急設計コンサルタントは自社のブランドビジョンを全面的に刷新しました。これは単なるデザイン企業としての存在を超え、地域社会や人々の暮らしを豊かにする「まちづくり企業」への進化を目指すもので、社員の声をしっかりと反映させるプロセスを経て実現しました。この新たなビジョンのもと、組織体制の強化や多様な働き方などの環境整備に取り組み、人々の生活に寄り添い続ける姿勢を堅持します。

ブランドビジョン刷新の背景

過去数年、東急設計コンサルタントは建築、土木の設計・コンサルティングを主軸に、多岐にわたるプロジェクトを手掛けてきました。その中には集合住宅、ホテル、商業施設などがあり、まち全体の活性化に寄与してきました。しかし近年、再開発やリノベーションのニーズが高まり、従来の方法だけでは解決できない課題が浮かび上がっています。そのため、より人々に寄り添った「まちづくり」の必要性が高まってきたのです。このことが、ブランドビジョン刷新のきっかけとなりました。

新しい理念とビジョン

新たなブランドビジョンは、社員全員の意見や想いを集約した結果として生まれました。ワークショップやアンケートを通じて、社員は「人に寄り添ったまちをつくりたい」という共通の想いを持つことが改めて確認されたのです。具体的な内容としては、

- MISSION（使命）: 人の暮らしを豊かにするまちづくり
- VISION（目指す姿）: 住む人、訪れる人、働く人の未来に寄り添い、期待を超えるパートナーに
- VALUE（価値観）: 好奇心を持ち、経験を通じて感性を磨く中で、深い対話を大切にし、期待を超える発想を生み出す

というものです。この理念を実現するために、組織体制や働き方の見直しも合わせて進めています。

働き方と組織の変革

東急設計コンサルタントはブランドビジョンの刷新にあわせ、働き方の多様性と組織の効率性を高める取り組みを進めています。例えば、フリーアドレス制を導入して部門を超えたコミュニケーションを促進したり、フレックスタイム制度によりライフスタイルに合わせた働き方の実現を目指しています。さらに、音、緑、香りといった要素を取り入れた創造性を高める空間づくりが行われています。

また、カムバック制度やリジョイン採用により、社員一人ひとりの多様なキャリアプランに柔軟に対応し、再チャレンジを支援しています。新設された「プロジェクトディレクター」が複雑なプロジェクトを管理し、デジタル技術を融合させることで、高付加価値のサービス提供を実現します。

様々なビジョンを実際の事例に

新たなビジョンに基づいたプロジェクトも進行中です。南町田グランベリーパークの開発では、賑わいと緑の融合をテーマに、持続可能な新しいまちの実現を目指しています。また、渋谷駅周辺の開発プロジェクトでは、まちの魅力を高めるための取り組みを行っており、地域の課題に対する解決策の一環として進めています。

社員のリアルな声

社員からは新ホテルやまちづくりに関する期待の声が上がっています。建築設計本部の石井陽氏は「人がいるからこそ建物が必要」、そして扇芝孝誠氏は「信頼が広がってほしい」との願いを語ります。林佐奈美氏は「生活をデザインすることがまちづくりの重要な役割」と強調しました。これらの声からも新たなブランドビジョンが社員の心の中にしっかりと根付いているのが伺えます。

未来への展望

社長の澁谷宗彦氏は、時代の変化に合わせて人々の価値観や暮らし方が変わっていることを認識し、それに寄り添った形での「まちづくり」を提案しています。今後も人々の生活に寄り添い、豊かさを実現するまちづくりの実現へ向け、技術とアイデアを結集させていく信念を持って行動していくと語っています。

このように、東急設計コンサルタントは新たに掲げたブランドビジョンを元に、地域に寄り添い、共感をもってまちづくりを進めていく企業であり続けることを目指しています。