Fluence、次世代蓄電池ソリューション「Smartstack™」の製造開始
2025年9月11日、アメリカ・バージニア州アーリントンに本社を置くFluence Energy, Inc.(以下、Fluence)は、同社の最先端蓄電池ソリューション「Smartstack™」の製造を開始したと発表しました。
この新製品は、世界的に需要が高まっている高性能蓄電池市場に応えるための重要な一歩です。
市販向けに検討が重ねられた「Smartstack」は、2025年2月に発表された交流(AC)ベースの高密度蓄電池プラットフォームで、特許申請中の革新的なモジュール設計を採用しています。このデザインの特徴は、システムを容易に輸送できるユニットに分割可能で、これにより輸送や設置に伴う複雑さを軽減できます。
実際に現場での敷地あたりの収容効率が向上し、従来のACベースのソリューションと比較して約30%もエネルギー密度が高まりました。これによって、限られたスペース内でのMWhの蓄積が実現し、これまで導入が難しかった場所へも対応可能になります。
Fluenceの最高製品・サプライチェーン責任者、ピーター・ウィリアムズは、この製造開始が同社のイノベーションへのコミットメントを具現化しているとコメントしています。
「私たちは、スピードとスケールの両立を図った上で、安全性、性能、信頼性を妥協なく確保し、お客様に最大のプロジェクト価値を提供できると確信しています」と彼は述べました。
さらに、Smartstackは、Fluenceの「スマートサービスプラン」を通じて業界トップクラスの性能保証を提供しています。具体的には、最大99%の稼働率、業界初となるバッファーを抑えた24時間365日の出力調整保証、最大25年間のエネルギー容量と往復効率保証が含まれます。
この新しい製造施設は、Fluenceの生産能力を拡大しながら、品質保証を維持するための戦略的な役割を果たすとされ、年35GWhの生産能力を見込んでいます。この全自動化されたプロセスにより、市場の需要に柔軟に対応し、顧客の期待を裏切ることのない精度と信頼性を保つことが可能です。
Smartstackの顧客向け納入は、2025年の第4四半期が予定されており、満を持しての市場投入が待たれます。
Fluenceについて、同社は革新的な蓄電池と運用最適化ソフトウェアのリーダー企業であり、50以上の国々で成功を収めています。自社の最新技術が、持続可能な未来の実現に貢献することを目指しています。この発表を機に、さらに多くの注目が集まることでしょう。
Fluenceに関する最新情報は、同社のウェブサイトやソーシャルメディアで確認できます。