東京大学で体験された次世代型組織開発ゲーム『TEAM FORGING®』の魅力とは
2025年5月20日、東京大学大学院情報学環・学際情報学府の授業で、次世代型組織開発ゲーム『TEAM FORGING®』の体験セッションが行われました。このゲームは、株式会社ゲームベースドラーニング(GBL)とシンガポールのAha Moment Innovationが共同で開発したもので、チーム内の協力関係や意思決定のプロセスを可視化し、深い理解を得ることを目的としています。
組織力を計るマルチプレイヤー型の体験
『TEAM FORGING®』は、その名の通り、フレキシブルなチームワークを促進することに特化したマルチプレイヤー型のゲームです。AppleやTikTok、ナショナル・ユニバーシティ・オブ・シンガポールなど、世界各国で既に導入され、多くの実績を持つこのゲーム。授業では、大学院生たちが複数のシナリオを選び出し、チームとしてのコミュニケーションやリーダーシップ、意思決定プロセスをシミュレーションを通じて学ぶことができました。
授業後の振り返りの時間では、各グループが体験したことを共有し合い、自らの行動を内省することで、新たな気づきや洞察を得る場となりました。このプロセスは、ただのゲームプレイにとどまらず、実世界でのコミュニケーション能力やリーダーシップを育む貴重な経験となっています。
効率的な人材育成と能力開発の新しい流れ
近年、リモートワークの普及や多様性の進展により、チーム間の非言語的なコミュニケーションや意思決定の透明性が一つの課題となっています。『TEAM FORGING®』は、オンライン・オフラインの両方で利用可能な設計であり、これらのチームダイナミクスを引き出す工具として多くの企業や教育機関から注目を集めています。
ゲームの中では、参加者が相互に影響を与え合いながら、相手のアプローチや意見を尊重し、協力して問題を解決する力が求められます。このような体験を通じて、参加者は目に見えない関係性を再構築することができ、実践的な学びが得られます。
今後、GBLはこの『TEAM FORGING®』を活用し、教育現場や企業での人材育成をさらに進める予定です。また、同社が開発した非認知能力評価モデル「4CsGram」との連携も視野に入れており、気づいたことから行動に移すための循環型の学習支援を目指していくとのことです。
『TEAM FORGING®』の基礎知識
- - 開発元:Aha Moment Innovation(シンガポール)
- - ゲーム内容:マルチプレイヤー型のシミュレーションゲーム
- - 設計の特徴:心理的安全性やTuckmanのチーム成長モデルを基にした組織論
- - 分析機能:行動ログを活用したダッシュボードでの振り返り
- - 導入実績:Apple、TikTok、ナショナル・ユニバーシティ・オブ・シンガポールなど
今後も『TEAM FORGING®』が持つポテンシャルに注目し、企業や教育現場での更なる展開が期待されます。